(ブンッ!)
金山 なぜ今、チョップを避けたんだ?
しも そりゃ、痛いからですよ。
金山 そう、痛いからチョップを避ける。
それでいいんだ。
しも ???
金山 じゃあ、次はお前がチョップを打ってこい。
しも はい。トリャーッ!
(ペチッ)
金山 なぜ、わしがチョップを避けなかったか、わかるか?
しも それは師匠が反射神経のニブイおじいちゃんだかr
しも あいたたたっ!
金山 わしがお前のチョップを避けなかったのは
わしが日頃から身体を鍛えていて
お前のチョップが痛くないからだ。
しも なんすかそれ?自慢ですか?
金山 いや、ここにプロレスの醍醐味がある。
強さを表現する方法はいくつかある。
相手を攻撃で圧倒する強さもあるが
相手のどんな攻撃にも耐え抜く強さもあると
わしは思っている。
しも 漫画やアニメに出てくる強敵が
余裕をかましてわざと攻撃を喰らう
あれみたいなもんですか?
金山 まぁ、それに近いな。
しも でも、ずっとやられてたら
いくら師匠でもやられちゃうでしょう?
金山 もちろんだ。
だから我々プロレスラーは、受身を取ることで
そのダメージを最小限に抑えている。
しも 毎日、受身の練習を死ぬほどやらされてますからね。
金山 プロレスラーは鍛え抜いたその身体で
相手の技を真正面から受けることで
観客にその強さを誇示しているんだ。
しも なるほど、真の相手は観客ってわけですね。
金山 そういうことだな。
しもよ、どんな攻撃にもひるまない
大山のようなプロレスラーになるんだ!
しも いや、それはそれですよ。
オレは痛いのと辛いのは苦手なんd
しも あいたたたっ!
to be continued...
★Mr.しもの中の人の裏話★
「プロレスを楽しもう!」
記念すべき第1回目は
「なぜ、プロレスラーは技を避けないのか」
この禁断のテーマについて考えてみました。
プロレスラーの強さの真髄は
「守りの強さ」だと私は思っています。
「矛盾」の物語でいえば
どんな矛をも通さない盾の方ですね。
プロレスというスポーツは
相手を壊すために戦っているのではなくて
鍛え抜かれた肉体同士でしかできない戦いを
一般の人たちに向けて発信しているわけです。
その非現実性が実に楽しいんですよ。
こんな書き方をすると怒られるかもしれませんが
演劇を見ている感覚に近いですね。
こんな感じで、プロレスの楽しみ方から始まり
ゆくゆくはプロレスゲームの楽しみ方についても
考えていきたいと思いますので
どうぞ温かい目で見守ってください。
「プロレスを楽しもう!」序章はコチラ
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