おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。
初めてご覧になる方は、2006年11月30日 からご覧下さい。
工事業者から予算を聞かれましたが、今回のような特殊なケースでも、事前に予算を述べることはいたしません。初めてお願いする業者ならなおさらです。
設計図書を一式渡し、
「概算でも良いから、いくらくらい掛かるか教えて下さい。ハッキリ言って申し訳ないほど、予算は少ないです…。設備機器など既製品は、同等品であればそちらのメーカーやシリーズで変更しても構いません。価格のわかりにくい部分は別途にしてもらっても構いません。コストを落とせる提案も、内容を教えて頂ければ考慮します。」とお願いしました。
価格は、設備機器や既製品の商品の場合、メーカーやシリーズ、オプションなど細かく指定するば指定するほど、通常は割高になります。そこそこの戸数をこなして、合理的に工事を行おうとしている会社ほど、通常より安く仕入れることのできるメーカーやシリーズを持っています。こだわりの無い場合で、価格を少しでも抑えたい場合は、どういう内容のものを欲しいかだけは細かく指定しても、メーカーやシリーズまでは指定しない方が良いでしょう。こちろん、これしかないというこだわりのある物は、それを指定して下さい。
例えば、キッチンで言えば、長さ2700、IHヒーター、食洗器、ステンレス天板、引き出しタイプ…くらいの指定はしても、メーカーやシリーズなどはこだわりが無ければ任せるということです。
皆さんが、ハウスメーカーに頼むときも同じです。年間数量契約をしていますので、標準品は信じられないくらい安く仕入れています。しかし、標準品以外のオプションを選ぶと途端に驚くほど高くなります。選択するときには既に、契約後ですので高くなってもこだわってオプションを選択するか、我慢して標準品で我慢するかという決定になります。
ですから、ちょっとこだわって選んでいくと、ハウスメーカーで坪45万円のはずが計算すると坪80万円、90万円、100万円となってしまっているのです。
ローコスト住宅でも同じで、坪29万円のはずが、結局計算すると坪70万円以上で契約したという話を何度か耳にしました。この場合は坪29万円の内容では、家としてとても満足に住めるような内容ではなかったようです。例えば網戸さえもオプションなど…。
話を戻しましょう。そのようにお願いをして、見積もりをしていただく事にしました。後日、何度か質疑応答があり、変更などを承認したり、変更不可などの指示を経て、最終的に見積が出来上がったとの電話がありました。見積書を持って行って説明したいとのことでしたが、
「いくら、いくら?」とすぐに聞いてみました。
「消費税入れて、○○○○万円です。」とあっさり返事が。
「う~ん…………………、実は…」うなった後、長い空白の時間を置いて私が答えました。
次回、 「住宅最大のトラブル転じて福となす」(10)へ続く
神奈川県横浜市 住宅設計 注文住宅の ミタス 一級建築士事務所のホームページ
http://www.mitasu.com/
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工事業者から予算を聞かれましたが、今回のような特殊なケースでも、事前に予算を述べることはいたしません。初めてお願いする業者ならなおさらです。
設計図書を一式渡し、
「概算でも良いから、いくらくらい掛かるか教えて下さい。ハッキリ言って申し訳ないほど、予算は少ないです…。設備機器など既製品は、同等品であればそちらのメーカーやシリーズで変更しても構いません。価格のわかりにくい部分は別途にしてもらっても構いません。コストを落とせる提案も、内容を教えて頂ければ考慮します。」とお願いしました。
価格は、設備機器や既製品の商品の場合、メーカーやシリーズ、オプションなど細かく指定するば指定するほど、通常は割高になります。そこそこの戸数をこなして、合理的に工事を行おうとしている会社ほど、通常より安く仕入れることのできるメーカーやシリーズを持っています。こだわりの無い場合で、価格を少しでも抑えたい場合は、どういう内容のものを欲しいかだけは細かく指定しても、メーカーやシリーズまでは指定しない方が良いでしょう。こちろん、これしかないというこだわりのある物は、それを指定して下さい。
例えば、キッチンで言えば、長さ2700、IHヒーター、食洗器、ステンレス天板、引き出しタイプ…くらいの指定はしても、メーカーやシリーズなどはこだわりが無ければ任せるということです。
皆さんが、ハウスメーカーに頼むときも同じです。年間数量契約をしていますので、標準品は信じられないくらい安く仕入れています。しかし、標準品以外のオプションを選ぶと途端に驚くほど高くなります。選択するときには既に、契約後ですので高くなってもこだわってオプションを選択するか、我慢して標準品で我慢するかという決定になります。
ですから、ちょっとこだわって選んでいくと、ハウスメーカーで坪45万円のはずが計算すると坪80万円、90万円、100万円となってしまっているのです。
ローコスト住宅でも同じで、坪29万円のはずが、結局計算すると坪70万円以上で契約したという話を何度か耳にしました。この場合は坪29万円の内容では、家としてとても満足に住めるような内容ではなかったようです。例えば網戸さえもオプションなど…。
話を戻しましょう。そのようにお願いをして、見積もりをしていただく事にしました。後日、何度か質疑応答があり、変更などを承認したり、変更不可などの指示を経て、最終的に見積が出来上がったとの電話がありました。見積書を持って行って説明したいとのことでしたが、
「いくら、いくら?」とすぐに聞いてみました。
「消費税入れて、○○○○万円です。」とあっさり返事が。
「う~ん…………………、実は…」うなった後、長い空白の時間を置いて私が答えました。
次回、 「住宅最大のトラブル転じて福となす」(10)へ続く
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