一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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マンションのリフォーム(1)

2007年02月05日 09時28分02秒 | 住宅リフォーム・耐震
おはようございます。清水です。

マンションのリフォームでは、構造体を壊さなければ自由にできます。木造と違って構造体を考えなくて良いということだけ、素人でもわかりやすいかもしれません。

お化粧部分だけの改装なら、戸建て同様見える部分だけを考えれば良いのですから、一般の方にも良し悪しの判断は付きます。

最大のポイントは、構造体の壁かそうではない壁かの見極めです。プロであれば詳細図があればすぐにわかります。簡易な図面でも大体類推できます。みなさんがハッキリ知りたければ管理人さんや管理会社、管理組合等にお願いして、詳細な図面を見せてもらうか、教えてもらえばよいでしょう。

次のポイントは水や換気扇の排気、エアコンなどの設備の問題です。この中でマンションリフォームならではの一番のポイントは、排水なのです。

例えば、床がコンクリートのため排水管を床上に転ばしているか、古いマンションの場合は、階下の天井に排水管を出している場合もあります。いずれにしろ水が流れないといけませんから、排水管のスペースと室外へ出すためのパイプスペースまでの接続を考えないといけません。

給水管や給湯管は、排水管より自由が利くのですが、やはり次に考える必要があります。

リフォーム会社は、建築知識の少ない方に営業からプランまで任せているケースが多く、こういったことを見落としていることがあります。その場合、下請けの職人がフォローすることになるのですが、正しく工事すると費用が掛かるかプラン変更しなければならないこともあった場合、そのまま何とかごまかして工事をしてしまうこともあります。

この場合、最初は良くても後でトラブルになることもあります。マンションは、漏水などに関しては下階との問題がありますので、水廻りを動かす場合などは充分注意しなければなりません。


ミタス一級建築士事務所 清水煬二


 
ミタス 一級建築士事務所





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