一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

少スペースを演出する その2

2009年10月01日 11時27分15秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 完成後の玄関出窓


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

10月が始まりました。今年もあと3ヶ月です。

さて、昨日 9月30日 の続きです。


限られた空間であればあるほど、いかに快適に拡がりを感じさせていくか?

平面的には限定されますから、私は上部までの空間をどうするかを考えます。

この写真は玄関で、

上部は吹き抜けにして心地よさを演出していますが、
平面的には、それほど広くはありません。

吹き抜けの上部には、窓を付けて明かりを取り
2階の室内側からも拡がりを感じさせるために窓を付けます。




▲玄関ホール上部の吹き抜け


空間の平面的な拡がりのために
ハメ殺し窓の出窓を付けたのですが、



▲完成前の出窓写真




ポイントは、

・床から低い位置から上部まで大きく付ける。

・窓の外に視覚的な拡がりを持たせる。


1番目は大きく付けた方が実際に広いわけですから、当然広く感じます。

但し、法規上の容積率や建ペイ率に入らない範囲内で行いますので
無制限に大きくはできません。


この2番目のポイントも非常に大切です。

写真のように、外部の少しのスペースを利用して坪庭を演出しましたが
その空間を見せることで、より拡がりを感じさせることができます。

この窓の外がすぐに隣地の塀ですと、空間の拡がりはあまり感じませんね。


このテクニックは、2階リビングなどでも私はよく使います。
2階リビングなどでの実例写真は、次回にでも。




横浜市 一級建築士事務所  

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