一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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オーストリアのホテルから屋根材のヒント

2008年10月21日 19時02分39秒 | 住宅の材料を考える
▲最初に泊まった、ウィーン郊外のホテル。
屋根材は、「アスファルトシングル葺」です。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、建築紛争の調停委員の仕事でした。
3回目の話し合いで、時間を延長して、
最後には何とか合意してもらうできました。

明日は朝早くから御宿へ現場打ち合わせ。
戻ってきてからの夜は、業者との着工前の事前打ち合わせです。


さて、本日は屋根材の話をいたしましょう。


ミタス一級建築士事務所では、
一般によく使われている通称「コロニアル葺」は、設計指定しません。
耐久年数やメンテナンスに問題があるからです。

ガルバニュウムなどの金属屋根やセメント瓦、陶器瓦などを使っています。

バンクーバーなどの北米などでは、写真のホテルの屋根のように
アスファルトシングルは、価格が安くメンテナンスがしやすいので、
安価に仕上げる方法としては良く使われていました。


メンテナンスがしやすいというのは、DIYの日曜大工で、既存の上から
同じものを張ってしまうということです。


もちろん、プロに頼んでも良いのですが、

バンクーバーでは、

新築から20年程度で上から張る、
さらに20年建ったら、もう上に一枚張る

それがさらに20年経って劣化したら、
3枚まとめて剥がして、新しいものを張る


という考え方でいるとのことでした。

これで、剥がすまでに60年間はOKです。


このアスファルトシングルは、現在、ファイバーグラスシングルという
素材に進化したものがあり、メーカーの30年保証が付くようになりました。

コロニアル葺きを選択するよりは、価格を考えてもこちらの方が良いと思います。



横浜市 住宅 設計監理  

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