一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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リビング空間について考える(4)

2007年03月13日 14時49分51秒 | 2階リビング空間を考える
こんにちは、清水です。

この後、横浜関内で、建築事務所協会の委員会があるのでアップしておきます。

リビングが2階にあることのメリットですが、次の2点はお話しました。


①空間については上部の屋根空間を目一杯使えること
②耐震性に極めて有利であること

でした。

本日は、

③温熱環境の快適性が有利であること

どういうことかお話しましょう。
2階にリビングがあると寝室は通常1階ですね。

まず夏を考えると、昼間はリビングにいて夜になって寝る時間帯は1階です。

戸建にお住まいの方はわかると思いますが、2階はエアコンを消して寝ると寝苦しいですね。夏は、断熱性を良くしても2階より1階の方が涼しくて寝やすいのです。起きているときの室温と寝る時の室温は、寝る時に少し低い方が快適なのです。

この点を考えても夏はもちろん、冬でもリビングなどの暖房の流れや効率を考えますと2階リビングの方が有利です。

また、夏は暑いのでは?というご質問がありますが、1階より風通しも良く、断熱性能を上げて風が通るようになっていると「夏でもエアコンの使用はかなり少なくて済んでいます」とのお声を頂いています。

一方、寒さを考えても2階リビングは日差しを受けて、冬でも昼間は暖房不要との方が多いのです。これは1階リビングよりはるかにメリットがあります。

もちろん、温熱環境のメリットを受けるには正しい断熱性能の設計と工事の両方ができていねいと半減しますので念のため。


次回は、視覚面、プライバシー面での優位性をお話します。


ミタス 一級建築士事務所 清水煬二



断熱性能の良い家




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