一昨日、
午後の早い時間から開店している、
繁華街から少し離れたカウンターバーへ。
ビールやカンパリソーダを飲みながら、
マスターとバー談義をしていたら、
「こんな本があるんです、バーテンダーのバイブルです」と、
一冊の本を貸してくれた。
「人はなぜバーテンダーになるか/海老沢泰久」(TBSブリタニカ)
かつての日本の著名なバーで働き、
その後、自身のバーを営んだりした、
13人のバーテンダーの来歴や、
バーテンダーとしての思い、姿勢などを
直木賞作家が紹介したもの。
30年ほども前の発行であり、
「男は」とか「男なら」という、
今の時代なら編集者が必ず削除する表現も散見されるけれど、
カウンターバーでお酒を飲む人なら、
男女ともに、
なるほどと納得し楽しめる内容となっている。
この本を貸してくれたマスターも、
きっと何度も何度も読み返したのだろう。
本のカバーの傷み具合を見るとわかる・・・
バイブルだと明言できる本に出会えることは、
とても幸せなこと・・・
大切にしている言葉はあっても、
バイブルのない私としては、
ちょっとうらやましくもあり・・・
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