日々逍遥

時のはざまで
ゆれる想いを記しています・・・

耳を切らないで

2020-01-26 12:02:54 | 日記

 

昨日、繁華街のベーカリーカフェでランチ。

 

ガラス越しに調理風景が見えるので

何げなく見ていたら・・・

 

サンドイッチの具をはさんだ食パンの耳を、

バッサバッサと大量に切り落とし、

床に置いた大きなプラスチック製のケースに、

ためらいもなく捨てていく。

 

あっと言う間にそのケースは満杯。

 

最初は、切った耳をひとつに集めて、

パン粉や揚げパンなどに再利用するのかなと

思っていたけれど、

まな板や調理台を拭いたキッチンペーパーも

どんどん同じケースに投げ入れていく。

 

これ全部、ゴミとして捨てられるんだ・・・

 

かなりショッキングな光景だった。

 

これだけの量のパン(耳であっても)があれば、

途上国などの飢えている子どもたちが、

どれだけ生き延びられることだろうと・・・

 

このところ

賞味期限などが近づきムダに捨てられている

食べものに対する対策が考えられているけれど、

食べもののムダ(フードロス)をなくすには、

まず消費者が変わらないといけないんだよね。

 

食パンの耳が切り落とされてしまうのは、

きっと耳を嫌がり食べ残す人がいるから・・・

 

でも、その耳があれば

生きのびられる人がいると思えば、

食べ残せないよね。

(高齢で固いものが食せない人などは別)

 

時折、テレビなどで

面白おかしく報道されている

大食い競争なども含めて、

かつての祖母の言葉を借りるなら、

バチが当たるよ、と思ってしまう・・・

 

 

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ドイツな朝・・・

2020-01-18 17:33:34 | 日記

 

学生街にある小さなパン屋さんで

久しぶりにドイツパンを買った。

 

1932年創業という老舗で、

店構えは、とてもノスタルジック。

 

当時と同じようにパン生地を手でこねて、

積み上げたレンガの窯で焼き上げている。

 

朝、紅茶を飲みながら、

どっしりとした風味のドイツパンに

バターやジャムを塗って噛みしめていると、

なぜだか、少し幸せな気分になれる・・・

 

 

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「酒は学校だよ」

2020-01-03 17:18:20 | 日記

 

お正月用に図書館で本を借りた。

 

さまざまな名言を残した作家、

開高健さんのエッセイ集。

 

昨年は没後30年、

今年は生誕90年にあたるということで、

再び注目が集まっているという。

 

開高健さんの本をむさぼるように読んだ時期がある。

彼の言葉は、ひとつひとつが輝いていた。

 

私が生きるうえで支えにしてきたのが、

「一番の危機は自分の心である」という言葉。

 

そして彼が登場する

サントリーの新聞広告に使用された

「酒は学校だよ」というコピー。

これはコピーライターが考えたものらしいが、

いかにも開高健さんが言いそうな言葉で、

感心した。

 

鋭く、ナイーブでありながら骨太。

そんな作家は、もういない・・・

 

 

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