日々逍遥

時のはざまで
ゆれる想いを記しています・・・

紅茶遍歴

2019-06-30 16:04:34 | 日記

 

仕事の関係で、

紅茶の種類についての情報が手元に集まり、

ルフナという種類の紅茶があることを知った。

 

紅茶は好きで、

かつて、いろいろな種類を試してみたけれど、

ルフナという紅茶は聞いたことがなくて・・・

 

日本ではまだ馴染みがないということなので、

繁華街にある紅茶の専門店に立ち寄り買って帰った。

 

いわゆるセイロンティのひとつらしく、

茶葉はとても細かいのだけれど、

発酵度が高いようで茶葉の色は真っ黒。

 

ポットを使って淹れ方を試行錯誤してみると、

どうやら

熱湯を注いで待つこと1分半がベストのよう。

 

それ以上でも、それ以下でも物足りなくて、

ちょっと気難しい紅茶なのかも・・・

 

でもスモーキーな香りと重厚なコクは、

軽さが特徴のセイロンティとは全く別もの。

すっかり気に入ってしまった。

 

まだまだ未知の紅茶が

沢山あるのかもしれないと嬉しくなり、

紅茶遍歴をまた再開してみようかなと・・・

 

 

 

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雨の日のバラ

2019-06-22 15:53:25 | 日記

 

ふりしきる雨のなか、

ほぼ半年ぶりに

花を買って帰った。

 

母が亡くなり、

一年間は母の位牌の前に花を欠かさないと決心し、

目標は達成したものの、

すっかり花に疲れてしまい・・・

 正確には、花屋さん通いに疲れてしまい、

(夏は3日で枯れたりするので・・・)

しばらく花から遠ざかっていた。

 

でも

久しぶりに花を飾ってみると、

窓外のかすかな雨音に彩られた、

やわらかな命の色と香りに

こころ潤い・・・


そういえば

こんな俳句もあったなと。


ばらの香の をりをり強し 雨の中 (楠目橙黄子)



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ことばの温度

2019-06-12 08:59:57 | 日記

 

繁華街に向かうバスに

日傘を置き忘れてしまい・・・

 

もう戻ってこないだろうと諦めながら、

市の遺失物係に電話してみた。

 

午前中のバスで、白い日傘で、

ふちが透き通っていて花模様の刺繍があるんです、と。

 

高齢と思われる男性が、

「ちょっと待ってくださいね・・・

あっ、届いていますよ!」

 

ほんとに?

 

「はい。よかったですねぇ。よかった、よかった」と

窓口の男性。

 

なんという心温まる応対かと・・・

 

かつて一世を風靡した

藤原新也さんというカメラマンさんがいて、

その人の著書に、

「人を凍らせるのも人。人を溶かすのも人」

というような一文があったけれど、


言葉もそう。

 

人を凍らせるのも言葉。人を溶かすのも言葉

なのだなと・・

 

 

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物語のある窓辺で

2019-06-01 17:22:37 | 日記

 

少し前に開店し、

ずっと気になっていたカフェに、

友人と偵察に出かけた。

 

最近のカフェランチは、

見栄えがするせいか、

たいていワンプレートスタイルなのよねぇ・・・

 

でも味と盛りつけのセンスは、

なかなかのもの。

 

このカフェは半地下になっていて、

通りに面した細長い窓から、

道行く人たちの足だけが

右へ左へと通り過ぎていく・・・

 

眺めていると

急ぎ足あり、迷う足あり、

ふいに立ち止まる足あり・・・

 

それぞれに小さな物語を感じられて面白い。

 

店内は、

厨房が独立していなくて、

住宅でいうなら1LDKという感じの、

完全なオープンスペース。

 

そしてフロアも厨房もスタッフは全員が女性。

 

皆どことなく内向的で、

笑顔がないのが残念だったけれど、

 

散歩途中と思われる高齢男性が、

一人のんびりと

コーヒー片手に雑誌を読んでいたり・・・

 

カウンター席で、

恋人同士と思われる若い男女が

何やら熱心に話し込んでいたり・・・

 

スマートフォンをさわっている客は殆どいなくて。

 

こういう客層の店なら、

競争の激しいカフェの世界で、

長続きするかもしれないな、と。


 

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