日々逍遥

時のはざまで
ゆれる想いを記しています・・・

このあとの人生の時間で

2017-07-16 15:58:26 | 医療

 

仕事で、ある国立大学の附属病院へ。

今春から、

ガンや難病の新しい薬を開発する臨床研究や、

治験をサポートするための「臨床研究センター」が始動したという。


研究の推進と同時に、

治験に参加する被験者(患者)保護の取り組みも

両輪として打ち出している。


センター長の医師に話を聞いたところ、


「今後、ホームページなど通じて

患者さんとコミュニケーションを図り、

ニーズを把握したうえでの臨床研究も進めたい。

近隣の医療・研究機関で行われている

最新の治験情報などを収集・更新し

患者さんに公開するWEBシステムも考えている」そうで、

そのためのワークショップも、すでにスタートしているという。


そのような取り組みが全国の中核病院に拡がり、

将来、全ての情報を統合して患者さんに提供できるようになれば・・・


二人に一人がガンになり、

三人に一人がガンで亡くなるという時代。


父が食道ガンで苦しみ衰えていく姿は

30年を経た今も脳裏に焼き付いている。

私自身も、いつ患者の立場になるかわからない。


この後の人生の時間をかけて、

ガン医療や、ガン難民をつくらないため、

私の専門である広報の分野から

何か貢献できないものかと・・・


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別れ・・・

2017-05-18 14:04:41 | 医療

 

何十年もお世話になっていた、

ホームドクターといえる医師が亡くなった。

94歳。

徹底した問診で、丁寧に話を聞いてくださる先生だったが、

体力が衰え、患者さんに迷惑をかけてはいけないと

昨年11月に閉院。

最終日にお花を届けた私に、

何かあれば、夜中でも、人生相談でもいいから

電話していらっしゃいと言ってくださり、

父のような心強い存在だった。

もともと大動脈瘤という爆弾を抱えておられたが

老化で体力がもたないから手術はしないと覚悟を決めておられた。

しかし心配する息子さんに説得されて

今年初めにカテーテル手術を受けたものの経過が悪く、

次々と感染症を起こし、敗血症で亡くなったという。

最後はチューブだらけの状態で、

先生が最も望んでおられなかった亡くなり方に・・・

「手術したら僕の人生は終わり」と言っておられたそうで、

本人の言葉通りになってしまった、と奥さまが涙。

わたしも、

父という存在を二度なくし

この寄る辺ない気持ちを、どうしたものかと・・・

 

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