年末に向けて
すべての仕事の日程が前倒しになるなか、
「自己責任という暴力」(齋藤雅俊/未來社)を、
1週間かけて読んだ。
主な事例として触れられているのは、
2004年にイラクで人質となり、
紆余曲折を経て解放された3人の若い日本人に対して、
「自己責任」という言葉を浴びせ、
常軌を逸する誹謗中傷が
日本社会で行われた事件。
もうひとつは、
成人した子供の犯罪や不始末について、
自己責任のはずなのに、
親などの家族が謝罪せざるを得なくなる
日本社会の空気。
もちろん
責任という概念なしに
社会も生活も成り立たず・・・
強者の論理や、
逸脱が気に入らないといった情緒でもない、
本来の「自己責任」というものについて
考えさせられた・・・
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