母から相続した、
実家の家屋と土地が人の手に。
リフォームして賃貸住宅にするらしい。
見納めにと実家に足を運ぶと、
母の使っていた寝室の窓辺に、
白い山茶花が、
今年もひっそりと咲いていた。
家は単なる箱に過ぎないけれど、
そこには
母と過ごしていた時代の、
私の人生の時間が詰まっている・・・
ひとつひとつの部屋に、
ありがとう、と言ってまわっていると、
庭にひろがる芝生の冬色が、
少しにじんだ。
帰る場所がなくなるのだなと・・・
Copyright © 2019 .日々逍遥. All rights reserved.
先日、
大阪の大学で防災に関するイベントがあり、
仕事で顔を出した。
キャンパスに、
ものものしい自衛隊の車が来ていて、
ビックリ。
それは炊事車(フィールドキッチン)というらしく、
災害時などに出動し
避難所の人たちに温かい食べ物を提供するのだという。
その日のメニューはカレー。
(通称、自衛隊カレー )
迷彩服のお兄さんたちが、
大量の野菜やルーを大鍋に放り込んでは、
人の顔ほどのサイズの大きなスプーンで
力一杯かき混ぜている。
その日は500人分が、
キャンパスを訪れた人たちにふるまわれ、
地域の人たちも大行列。
隣に座って食べていた高齢男性に、
味の感想を訊ねると、
「刑務所カレーよりアッサリしてるかなぁ」
え、刑務所カレー? え??
どうやら、その男性、
ヒマを見つけては、
刑務所や自衛隊のメニューを味わうイベントに
参加しているらしく、
自衛隊カレーを頬張りながら
なんとも嬉しそう。
そういう趣味もあるんだなぁと・・・
Copyright © 2019 .日々逍遥. All rights reserved.
街なかの飾りつけが
クリスマス一色になり、
久しぶりにシュトーレンを買って帰った。
バウムクーヘンが美味しい店が焼いて、
予約販売していたもの。
シュトーレンは、
パンとケーキの中間くらいの存在。
日持ちがして、
クリスマスの日まで毎日、
薄くスライスして食べていくのが、
古くからのドイツの習慣らしい。
私も一昨日から
朝食後に紅茶を入れては一枚・・・
でも使用されている材料を考えると、
これはかなりの高カロリー。
毎日食べ続けていると、
クリスマスの頃には
サンタクロースさん体重になってしまう?
Copyright © 2019 .日々逍遥. All rights reserved.
