あなたも私もmiworld

大阪に住む仲良しマダム?!の憩いの場。今日は何した?何しでかした?笑いあり涙あり・・・平凡な日常を綴りましょう。

ご近所のおばあちゃん

2015-09-17 23:08:31 | Runner's日記
10日ほど前のこと


ご近所のおばあちゃんが亡くなった
御年八十八歳だった



娘がまだ小さい頃 
おばあちゃんちの
お庭のキンカンを採らせてもらったり
お祭りですくってきた『金魚』用の
“水草”を
メダカの入った大きなカメから戴いたり
紫蘇をもらったり…
梅を採らせてもらったりと、
我が家がなんだかんだと
とてもお世話になっているお宅のおばあちゃんだった





知らなかったのだけど、
ここ数年、持病が悪化して
救急車が来ていたり
具合が良くなかったようだ。
数年前からご同居されている、
おばあちゃんの娘さんに
お通夜のあと伺った。




生きておられるうちに
娘とお見舞いに行くべきだった

後悔先に立たず…(泣)





お通夜の晩のこと




祭壇には
生前におばあちゃんが手作りされた、
たくさんの『手鞠』が飾られていた。
お坊さんがその『手鞠』の紹介を始め、
つぎに
お坊さんが まだ若いころ
おばあちゃんからプレゼントして頂いたという、

『木魚入れの巾着袋』
を参列者にお披露目された。



その『手鞠』も『巾着袋』も
まさしく見覚えのある
私も戴いたことのある それ だった

私もこれまで 何度かお通夜に行ったことがあるが、
このお坊さんは、特にこの家とのお付き合いがあったということで
珍しく長時間 故人の思い出話を語っておられた。
手先が器用で マメなおばあちゃんの 
お人柄が偲ばれるいい話だった。






帰り際
喪主である息子さんが
列席者へのあいさつの最後に
「故人が生前手縫いした 
巾着袋がまだいくつかあります。
よろしければ まだお持ちで無い方は
お受け取りいただきお帰りください」

と締めくくられた





私も 手かごから娘とひとつずつ戴いて帰ってきた





お通夜の後、自宅へ戻りさっそく手に取った

ガラスケースに入れられた 我が家の『手鞠』

私がこの家へ越しきて間もなく
おばあちゃんに戴いたものだ





そして こちらが『巾着袋』



底の部分がこうなっており
縫い目も美しい


おばあちゃんの
昔の着もののリメイクだということを
生前おばあちゃんが説明してくれた。
それはそれはセンスがよく、
針仕事が得意なおばあちゃんを
この日は しみじみ思い出しながら過ごした夜だった






これも おばあちゃんのお手製の
『ふくろう』
表情が ひょうきんで愛らしい



ご近所の
『一斉清掃』の日
「おつかれさん」と皆に声を掛け、
一軒一軒回って『ふくろう』を配っていた





人の死は悲しい… 
人間の力ではどうしようもない人生の最後

その人は人生で何をしてきたか

自分は生きているうちに 誰に どれだけのことを
してあげられるのだろうか

自分は 生きてきた証として何を残せるだろうか


なんだかそれからずっと
とてもとても深く考えさせられている


ここ最近
そんな 
ご近所のとても素敵だったおばあちゃん の
「してもらってばかり」の思い出と共に 
少し色々考えながら暮らしている私です

(おしまい)


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