ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

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第36回 全日本杖道大会

2009-10-20 09:36:35 | 杖道
第36回 全日本杖道大会

平成21年10月18日(日)
横須賀アリーナ

今年初めて出場させていただきました。
杖の試合というのは打太刀(木刀)と仕杖(杖)がペアを組み、紅白2組のペアが演武を競い合い、どちらが優れているか3名の審判が判定します。
私は相棒がヘルニアを起こし、参加が危ぶまれていましたが、急遽メンバー変更し即席のペアで出場することが出来ました。ご配慮いただいた関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。お相手していただいたM氏、ありがとうございました。

即席コンビにしては上出来で三回戦まで進むことが出来ました。あと一歩というところで私のミスであえなく敗退。・・したというものの多くのことを学び取って帰りました。

初めての参加でしたが、どういうわけか顔見知りが多くて、初めての気がしません。居合道家が一割ぐらいいたのではないでしょうか。えー先生もですか、お前もか、君もか?ってなぐあいでした。
なにか求めるものが、杖には在るのでしょう。


杖道は世間ではまだまだよく知られていない気がします。
大会のパンフレットの紹介文を再掲します。

杖道とは古来から伝わる武道の一つです。長さ128cm、直径2.4センチの白樫の丸い棒(杖)を武器とし、打ち掛かる太刀を相手に「突かば槍、払えば薙刀、持たば太刀、杖はかくにもはずれざりけり」と伝書にあるように太刀、槍、薙刀の技に独自の動きを加味した誠に玄妙多彩な武道です。見た目にはただの杖に過ぎませんが、正面はもとより左右から繰り出す杖先の一撃には予測を越えた鋭さが秘められています。

杖の稽古では立会いの形だけで行います。
打ち込んでくる太刀を捌き、すかさず杖で太刀の動きを制するというもので、形稽古とはいえ真剣勝負に近い稽古方といえます。

杖道は、約四百年前に夢想権之助勝吉が創始しました。夢想権之助は剣の達人でしたが、あるとき宮本武蔵と試合をして敗れたため、武蔵を破るべく筑前大宰府の宝萬山に籠もって創意工夫の結果編み出したのが、神道夢想流杖術です。

杖の試合は前述のとおりペアマッチです。
礼法、着装、正しい姿勢、正確な打突、充実した気勢と気迫の籠もった気合、目付、残心などがポイントになる。
高段者になるとさらに熟練度が求められる。
正確な切り付けと刃筋、間と間合い、杖の用法、気・杖(剣)・体の一致など打太刀の技量と仕杖の技前が相対的に判断される。

一挙手一投足が武道としての合理性を備え、理合に適った攻防が演武の形を離れて真剣勝負を彷彿とさせるだけの迫力を有することが求められる。

いかに一瞬一瞬に己の全霊を尽くすかということが大切。



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