ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

「あなたの趣味はなんですか?」
「はい、散歩です」

「こうなる前からですか?」
「いいえ」

三浦さんんの主治医が教える長寿の秘密

2013-06-20 13:03:59 | 晩年学
毎日新聞 夕刊特集ワイド

至上最高齢の80歳で世界最高峰のエベレスト登頂をなした三浦雄一郎さんの主治医が語る七つの秘密

一、自ら目標を立てる
  低年を迎えてサラリーマンは社会的な活動をする期間が終わってしまったとされ、目標  を失ってしまいます。しかし、それは社会が決めていることで、実は本人の体力や精神  力とは関係ない。年齢に縛られず自ら目標を立てる。そうすれば社会にも大きな活力を  もたらす。

二、ビールは中瓶一本
  自分で上限を設定し飲みすぎない。アルコールの量にして30g以下が適量。

三、肉と魚は1:1
  良質なタンパク質を取ることは重要。今日、肉を食べたら明日は魚にする。
  魚には動脈硬化を抑制する不飽和脂肪酸が含まれる。牛肉には亜鉛、豚肉にはビタミン  B1、羊肉にはカルニチンと、それぞれに違った栄養素が豊富に含まれる。

四、野菜はたっぷりと
  野菜を1日350g以上、果物200g以上

五、朝食に発酵食品
  ヨーグルト、納豆、キムチ
  ビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、消化吸収もいい。
  おすすめは「納豆キムチ豆腐」骨粗しょう症の予防にてきす。

六、トレーニング
  三浦さんは両足首にそれぞれ5kgちかくあるオモリを付け、リュックを背負って歩いて  いる。一般の高齢者は駅の階段を上り下りすることで十分。

七、笑いの効用
  笑うと「脳内麻薬」とよばれるエンドルフィンというホルモンが分泌され、自律神経を  安定させ抹消の血管を広げたりする。

年相応に

2013-06-17 09:29:07 | 晩年学
「年相応」もあっていい

香山リカのココロの万華鏡(毎日新聞)

80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さん。
帰国早々の記者会見では「次は8000m級の山でスキーを」と新たな夢を語っていた。

最近の80代、90代の「元気っぷりは」すごい。

書店に行くと80代の作家の本がベストセラーになったり、90代のピアニスト、写真家の自叙伝が出ていたり。

私の知人で70代になってから語学留学を決意して友人に相談したら「それ『グランママ留学』っていうんでしょ?孫の世話が一段落した祖母たちの間で流行っているんですって」と言われて、拍子抜けしてしまったという女性がいた。

今や70代で新しいことを始めても、誰も驚かない時代になったのだ

とはいえ、誰もが健康に恵まれ好奇心旺盛のまま、高齢になるわけではない。

「日常生活に制限のない期間」を「健康寿命」と呼ぶことがあるが、2010年度の日本の調査では男性の平均がおよそ70歳、女性は74歳。
「バレエを習い始めた82歳」や「毎週、山歩きを続ける91歳」というのは例外中の例外ということがわかる。

仕事にせよ趣味にせよ、現役のまま80代、90代を迎えるのは素晴らしい。
やりたいことがあれば「年だから」と遠慮せず挑戦して欲しいもの。
でも、誰もがエネレストに登ったりベストセラーを出版したりする必要はない。

そう言う人はとても珍しいからこそ、世間から注目されるのだ。

「年相応」というのは近頃なんだか否定的な言葉にも聞こえるが、その年なりの病や老いとも向き合いつつ、静かに過ごす高齢ライフがあってもいいはずだ

楽しむけれど、無理はしすぎない。

そんな生活を楽しんでと、人生の先輩たちに伝えたい。