ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

「あなたの趣味はなんですか?」
「はい、散歩です」

「こうなる前からですか?」
「いいえ」

新しい時代の夜明け

2010-07-30 07:32:51 | 晩年学

金田和久教士八段(50歳) 16歳からお父上について居合をはじめる。全日本居合道大会では、五段の部優勝一回、六段の部優勝三回(三連覇)七段の部優勝四回(三連覇一回)という傑出した実績をもってしても今年四回目の挑戦にして八段昇段をはたされた。
「審査も試合も同じですが、演武のときは自分の技を抜ききることしか考えていません。無の境地というと言い過ぎですが、無心に近い状態です。不合格になった過去三回もやりきったという思いはあったので、卑屈になったり、心が折れたりということはなかった。自分が未熟だったというだけのことですから」


女性は名取真希さん(三段)15歳でバレエ中学で演劇部、高校で剣道、大学で居合をはじめる。居合のない生活なんてかんがえられない。稽古は自分を裏切らない。

人生の『旬』

2010-07-18 17:02:37 | 晩年学
自分の生き方に、賛同してもらえるとうれしいものだ。

「舎人のようにはやくに降りて、自分の好きなことをするのが正解かもしれませんね。たいがいの人が定年までにぼろぼろになって、さてなんかしてみようと思っても、すでに遅い」

「何かを始めるに遅いということはない・・・とはいうけれど、『旬』というかリミットはあるわな」

てな会話をして帰ってきて新聞見たら、同じようなことが書かれていた。

一日一粒
心のサプリ  心療内科医 海原純子

人生の「旬」

通常「旬」の人、というと今人気のタレントや、若者のことをさして使われるが、本来の意味は
①魚介類や果物などの最も味のよい出盛りの時期
②物事を行うのに最も適した時期
である。

①の意味で使うことがほとんどだが②の意味で「旬」という言葉を使おうと提案したい。

私たちは日々年を重ねていく。
壮年から老年にさしかかると、自分はもう「旬」ではない、と思いがちだ。
そうだろうか。
50代には50代にしか、60代には60代にしかできないことがあるのではないだろうか。
60代に、40代でしていたことが出来ないからと悲しみ、悔しがっていたら、こんなにもったいないことはない。

今しか出来ないこと、自分にとっての「旬」を見つけることが幸せのヒントだろう。

季節の旬はまためぐるが、人生の旬は一度きり。大切にしたい。




前述の加山雄三氏は59歳から絵画や陶芸に取り組み、個展を開くほどの腕前になっている。



時化の後には凪が来る

2010-07-18 05:11:04 | 晩年学
海の男、加山雄三の人生は、山あり谷ありの人生だった。

時化の後には必ず凪が来る。
今は曇っていても、いつかは晴れの日がある。
人生もそれと同じように、今はつらくても、いつかはツキが回ってくる。
そういう時は原因を考えて、それを取り除く努力をしようと。
すると、借金を返そうと頑張ることが、落ち込みの原因だと分かるわけだ。
だから返そうと思わないほうがいい。
いや、返せるときは返すけど、返せないときは返せないと開き直ることで、気持ちがずいぶん楽になった。

世の中を変えたいと思ったら、自分が変わるしかない。
自分が変わると、接触する人たちの態度が変わるし世の中が変わってくる。
いつも明るく明るく、と思っていたほうがいいんだよ。

人生の三冠王

①何事にも関心を持つ
②感動する心を持つ
③感謝する気持ちを持つ

これであなたも三段合格

2010-07-14 13:31:32 | 太極拳
これが出来れば三段合格間違いなし。

ノートをとり忘れれたあなたへ。

上歩 ①前脚の膝が伸びきらない
   ②臀部が上がり頭が前に下がらない、移動しない
   ③上歩の着地時に重心が大きく前に移動しない

退歩 ①着地したときに重心が後ろに大きく移動しない
   ②腰が外に開きすぎない(身体が回りすぎる)
   ③臀部が上がり、頭が下がり、前の手が下がらない

雲手 手が先行しない
   手が先だと目がついていかない
   足が着地して手が完成するように

ほんの1,2秒間の瞬間を審査員は見ている。

6~7割り緩んでできれば合格。

上級者への指導

2010-07-07 16:36:24 | 吟道
横に行くものとや人を思ふらん
 おのれを知らぬ蟹の心に    乃木希典

(蟹はいつも横にいくものだから)他人も横に行くものと思っている。
横に行くのは自分だけだということをしらないから・・・

とかく人というものは、自分の考え、器量相応にものを見、他人を見る。
当事者がどんなに純粋に真心こめてことに当たっていても、見る人の心、考え方等が曲がっていると、あれは名利を得んが為にやっているのだなどと陰口を言う。
それはその人が自分の器量相応に他人を見るからである。

吟詠の指導においても同じようなことがおきているのではないでしょうか。

かなりキャリアを積んできている人に対しては、自分と違う考え方、節調であっても、まず何故そうなったのか少しの間でも考えてから指導されたらばと思います。

結果として、その人の個性を生かし立派な吟者に育てているかもしれません。

木部岳圭先生談

「ルーティン」という戒律

2010-07-06 12:21:08 | 武道関連
「ルーティン」という戒律


週刊現代 ファンケルのコマーシャルエッセイ
二宮清純 アスリートの核心に迫る


変わらぬ日常、規則正しい生活の先に栄光がある

試合前のイチローの準備は分刻みに進んでいく。
本人はこれを「ルーティン」と呼ぶが、準備段階だからといって、一切、手を抜くことがない。

昼食にカレーライスを食べることから始まり、球場入りしてからのウォーミングアップ、マッサージ、ストレッチ、トレーニング・・・・と、まるで流れ作業を見ているようだ。

名選手になればなるほど「ルーティン」を大事にする。


ヒクソン・グレイシーは「規則正しい睡眠、規則正しい運動、規則正しい食事を心掛けていたならば、コンディションに問題が生じることはない」という。

長谷川穂積は、「朝起きると、戦いは始まっています。そりゃ僕も人間ですから、今朝は走りたくないとか、走る距離を短くしようとか考えるときはありますよ。
でも自分で決めたことを自分が守らなくて、いったい誰が守るのか。
毎日、自らに課した厳しいトレーニングをクリアして初めて相手と戦う権利を得ることが出来るんです。
いつも思っているのは『こんだけやって負けたんだったら、もうし方がない。素直に相手を称えよう』という状態を作っておくこと。
ボクシングにおける強さとは相手に勝つことではない。
弱い自分に勝つこと。
自分に勝たずして相手に勝つことなんか出来ませんよ」

名選手にとって「ルーティン」とは勝利を誓って、自らに課す戒律であると理解すべきであろう。

人を殺し人を生かす言葉

2010-07-03 15:39:26 | 雑談
先般ある会の総会に出席した。
会の活動参加自体が疎かになっているこの頃だが、時間が偶然開いたのと、ある種予感があって参加した。

予感どおり会の首脳陣の総入れ替えがあった。
劇的場面に立ち会えたわけだ。

前会長が退任のご挨拶も終え、みんなの席を回り始めた。
私も長年のご活躍に謝意を述べなくてはと、待っていたところ、「おー、○○君、ひさしぶりやな、いろいろあるのは分かるけど、でてこないと忘れられてしまうよ」と先に優しいお言葉をかけて頂く。

鎧を脱がれて身軽になられて、本当に好々爺のような、今まで見たことのないお顔で、本心から私のことを気遣って言ってくださったお言葉と、素直に胸に響いた。

よし、月に一回は必ず活動に参加するぞ、と心に決める。

真心にお応えできなければ、本当に世間から忘れられてしまうさびしい人間になってしまうだろう。