第2回 南海沿線文化セミナーwith高野山大学
第二部で阿字観体験をしてきました。
宇宙の心を生きる
真言瞑想法『阿字観』
「宇宙と呼吸を通わせ、心を通わせる」
相対する両者の呼吸の合うことを「阿吽の呼吸」といいます。
宇宙創生のビックバン(大爆発)の音も、人間誕生のオギャーの声も「ア」の一音(イットン)から始まります。
そして、星の死ブラックホールも人間の臨終も「ウン」で終結します。
「ア」から創造された宇宙、そのアから無限にてんかいして生まれた無数の星、そこに発生した生命体、あなたの体の中にもアの命がづいています。
この命の本源「ア」を密教では大日如来という。
宇宙を背景とし、自分の心を核とし、両親を縁として体を持ったのが、この自分である。
あなたは今まで、どのような呼吸をしてきたか。
「阿息観」
無始無終の宇宙の本源から、この私の体を易化し続けたもう尊い大日如来の一字真言「あ」を静かに唱えて、宇宙と呼吸を通わせる時、次第に心も通ってくる。
ご指導は、金剛峰寺 柏田良弁内事長
大日如来の厳しい智慧の光を月輪(ゲチリン)に優しい慈悲の徳を蓮華に図絵したのが、阿字観掛軸本尊
私の体を蓮華に、形を持たない心は蓮華に重なり合った月輪として、自我の殻によって小さく閉じ込められている自分の小さな月輪を、瞑想によって順次広げていき、ついには宇宙大となってゆく壮大な境地を体験するのが「阿字観」である。