ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

久々の映画・・・究極の「共依存」の映画です。

2020-07-06 23:53:40 | 私(みぃみ)
今日は数カ月振りで映画を観てきました。

友達と映画館が再開したら、また観に行こうねと言っていました。
6月の途中から?再開はしましたが、昔の映画のリバイバルばかりでした。
考えてみたらそうですよね。
封切り待ちの新作は何本もあるはずですが、再開したからといって、
皆が待ってましたと映画館に集まるわけじゃない。観客動員数を伸ばせない。
興行成績に響くわけです。

だから大作と呼ばれる作品ほど、下手なタイミングで上映したくないと思います。
コロナが落ち着いて皆が映画館に足を運んでくれる日を待っているはずです。
東京で発症者の数が落ち着きませんが、一時期、落ち着いていたからか、
今週からぼちぼち、封切る映画が出てきました。


3日に封切りになったのがこれ。



これなら観たいと、友達と足を運びました。

この映画は衝撃的でした。
究極の問題作品と言っていいかもしれません。

「少年による祖父母殺人事件」という実際に起きた事件に着想を得た映画です。
シングルマザーの秋子は、働けるのに働かず、男たちに身を委ね、その場しのぎの生活。
家族に借金を重ね、家を追い出され、息子と放浪生活。
生活のために男に寄生し、子どもを使ってお金の無心。
「自分の子どもなんだから好きなように育てていい」と自分の都合のいいように子どもを使う。
それに従う息子・・・

こんな母親がいるのか・・・子どもがかわいそうで、かわいそうで、
もう、みていて苦しくなるほどです。

子どもも大きくなってきて、手を差し伸べる人達もいて・・・
でも、母親の側から離れない息子。

「共依存」の関係です。

その辺からわからなくなります。
「愛」ってなんだろうって。

「かわいそう」と思っていたことが、本当に「かわいそう」なことだったのかと。
「かわいそう」って主観に過ぎなかったのか・・・と。

最後の息子の言葉・・・

なんかね。涙がでてきそうでした。


俳優陣が全ていいです。
長澤まさみちゃんも、阿部サダヲさんも、お二人しか考えられないキャストではないかな。
そして、少年も・・・あの感情を抑えた表情・・・とても新人とは思えないです。



観終わって友達と話して・・・

友達が「母親は病気だよね。生まれつきのものだよ。じゃなかったらあんなことできない」と。
でも、私はちょっと違うような気がしました。
どんなに酷い母親であっても、息子がいないと生きていけないんです。
とっても息子に執着しているんです。

多分、家庭内で孤立していたからではないかと・・・
まったく正反対の出来た妹がいて・・・
自分は愛されていないと感じていた・・・

家庭に問題があったのかどうかはわかりません。
ただ、本人はそう感じていた。
それが根底にあるような気がします。
最初からそんな酷い人間はいないと思うので。

「共依存」って不登校のケースでもあると思います。
でも、この映画の「共依存」は凄まじすぎます。

でも、どんなに凄まじくても、根底には「愛」があるんですよね。
それが、どんなに間違った「愛」であっても。

なんかね。
答えがでない。

そもそも「愛」に間違いってあるのだろうか・・・

考えさせられた映画でした。



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