ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

「あなたなら出来る!」

2020-07-30 23:43:57 | 私(みぃみ)
今クールで注目しているドラマが・・・・





毎回、家政夫のナギサさんの発する言葉に癒されています。

仕事一筋に生きている、メイと、メイのマンションの家政夫のナギサさん。
最初、見知らぬおじさんでしかなかった、ナギサさんが、
仕事で疲れて帰ってくるメイの心を癒す存在になっていく。

このドラマが気になるのは、やはり親子関係ですね。

メイの母親は、本当はバリバリと働き続けたかったのに、専業主婦として生きてきたのです。
メイは、普通の「おかあさん」になりたいという夢があったけど、
「そんな夢はやめなさい。男の子なんかに負けない、仕事ができる女性になるの」と。
自分の子どもには、自分と同じ思いをさせたくないと、子ども達に発破をかけてきました。

妹は、大学の時に出来婚で、大学中退。
それ以来、妹と母の親子関係はギクシャクしたまま。
母の期待は姉のメイひとりに向けられることに。

「期待しているわよ」
「あなたなら出来る!」
「人生一片の悔いのないように・・・」

呪文のように事あるごとに、メイに投げかける。
真面目なメイは、母の期待を一身に受け、仕事一筋の人生を送ってきたのです。

優秀社員賞も貰い、有望で会社にも期待されている。
しかし、強力なライバルが現れ、取引先を奪われてしまう。

失意の胸の内をナギサさんに吐き出します。

「自分から仕事をとったら何もない。いくら頑張っても結果がでなければ意味がない。
仕事ができない私なんて需要がない」

母に「あなたなら出来る!」「期待しているから」と言い続けられると、
出来ない自分を受け入れられなくなるのですね。

罪だなと思います。

「おかあさんになりたい」と言った時に、母親にソッポを向かれ、
自分から去っていく母親の背中に、すがろうとした時の映像が頭から離れず、夢に出てくるメイ。
それがトラウマになり、母親にこっちを向いていてほしくて、頑張ってきたのだと思います。

何気ない一言であっても、それほどまでに子どもに影響を与えてしまうんですね。
子どもって母親に嫌われたくないですもんね。

でも、ナギサさんに救われます。

「あなたは本当に頑張っています。意味がないなんて言わないでください。
失敗は気づきです。進化の種です。そしてその種はいつか実を結ぶ。私はそう信じています」

これは、第一話ですが、毎回、ナギサさんの言葉がとてもいい。

その言葉の裏に、ナギサさんの隠れた人生があるんじゃないかと思います。
何かあった人ほど、前向きに捉えようとする力が働くと思うので。

同じく「おかあさん」になることが夢だった、ナギサさん。
そして、今、家政夫をしているナギサさん。

その謎が明かされるのを楽しみにしています。

そして、メイを母親の呪縛から救い出してほしい。
母親は、どんなメイでもいいんだよと、メイを受け止めてほしいなと思います。

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