ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

「親が諦めない限りは大丈夫」

2023-01-19 22:48:36 | 思うこと

なかなか記事には出来ていませんが・・・

認知症関連のセミナーなど視聴しています。

認知症改善・予防として、まずは水分補給、白い砂糖はとらないなど、予防医学、栄養学、心の問題、環境問題・・・

いろんな角度から改善の可能性を追求していて、どれもこれも興味深いことばかり。

元々、興味ある分野なので、学ぶことが楽しいです。

 

認知症改善で一番、難しいことは「本人が治そうという気がない」ということだそうです。

私の母もそうでしたが、病院に連れて行こうにも、「私はボケてなんかいない!」と怒ってしまい、連れて行くのは困難でした。

母を病院に連れて行けたのは、どこに向かおうとしているのか、ここは何処なのか認識できなくなってからのことでした。

診察室で、母の症状を説明すると「よく今まで頑張ってこられましたね」と労ってくださり、思わず涙が溢れました。

次に先生の口から語られたことは、「薬はもう時期を逃している。残念ながら、もう手立てがない」ということでした。

先生がもうそれ以上、伝えることがないと知った時、愕然としました。

もう少し早く連れてこれていたら・・・でも、無理だった・・・虚しさに襲われました。

(早く連れていったところで、認知症は治らないとされ、改善策は確率されてはいなかったのですが)

 

母は、初期段階で、自分が忘れっぽくなってしまったことを悩み、落ち込むことが多かったですが(この時点では、うつ病と診断されることもあるようです)、次第に認知症が進行していくと、もう自分が認知症であるということも認識できなくなりました。

自分が忘れてしまうといういうことも忘れてしまうのですね。

そうなると、自ら受診を希望したり、薬やサプリを飲もうとするようなこともまず期待できないし、家族が何か試したくても、何かさせられることに敏感で怒りっぽくもなるので、拒否されることも多いです。

 

それこそ、「本人が治そうとする気がない」という状態になります。

自分が認知症であることもわからなくなってしまうので、当然なのですが。

 

 

認知症の患者さんは、ほぼ100%、水分不足だそうです。

水分をとるだけで、症状が改善される方もいるようです。

「腸は第二の脳」と言われているように、腸内環境が悪化すると脳にも影響がでることがわかっています。

食品(小麦粉や白砂糖など)、添加物、農薬などは、腸に負担がかかるので、なるべく避けたほうがいいです。

朝、パン食だったのをご飯にしただけで改善した方もいるようです。(グルテンにより腸壁に小さな無数の穴が出て、そこから細菌、毒素など有害物質が体内に入り込んで(リーキーガット症候群)脳にも炎症がおこるとされています)

パンを食べていると認知症になるというわけではなく、認知症になった方は、パン、甘い物が好きな傾向があるということです。

母もそうでした。

 

 

もうひとつ改善が難しいケースというのは・・・

 

「治してもらえますか?」というご家族の患者さんだそうです。

 

本人に治す気がないのですから、改善を目指すのであれば、ご家族の協力が不可欠です。

「治すためにはどうしたらいいですか?」という姿勢でなければならないと思います。

 

この話を聞いて「不登校解決」と一緒だなと思いました。

 

「親が諦めない限りは大丈夫」

言い換えれば「親が諦めたら終わり」

 

私はずっとこの言葉を支えにしていました。

 

子どもがどんな状態であっても、どんな環境であっても、

「もう無理」って思ってしまったら、そこで終わり・・・だと。

何か改善策はあると信じたいと思っていました。

 

それは、ただただ待つことではなく、子どもをなんとかしようとすることではなく、

変われるとしたら、まずは親なので。

子どもとの接し方や、考え方をどう変化させていくのか・・・

地道な作業ですが、少しずつ子どもにも変化が出てくれればと思ってきました。

 

今、けん太は、毎日、職場に向かっていますが、

今後もずっという保証はどこにもありません。

もしかしたら、また止まってしまうこともあるかもしれません。

 

でも、その言葉はずっと忘れずにいたいと思います。

 

 

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