ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

残念な担任の先生の言葉

2023-01-28 23:42:11 | 思うこと

今日の報道番組で、不登校のケース、2例を取り上げていたのですが、学校側の対応のまずさが浮き彫りでして、

本当に残念だなと思いました。

 

現在、中学2年生の女の子。

中1の時の時に不登校になり、現在も学校に行けていません。

中1の時、クラスにいじめを受けている男子がいて、その男子に「死ね」とか言うように指示している子がいて、それに従う子も。

その男子に声をかけても「大丈夫」という。先生に報告しても、動いてくれない。

そんな学校が嫌になり、学校に行こうとすると、体に拒否反応が出るようになってしまったそうです。

担任の先生との面談で「嫌なことは他でもいくらでもあるのだから我慢が必要。まずはやる気になって学校に来るように。少しずつやる気になって、社会で通用する生徒になってほしい」このようなことを言われたらしいです。

この時に、「先生はわかってくれないんだ。自分の気持ちは世の中に通用しないんだ」と絶望的になったそうな。

その言葉を思い出して涙ぐむ姿がみていて辛かったです。

 

いじめにより自殺した中1男子。

小学校の時、兄がいじめられていたことで、弟もいじめの標的になる。小学校6年生の時に不登校に。

中学生になり、意を決して学校へ。しかし、復学したことを「少年院帰り」といじめを受けるように。

先生に相談するも、いじめのことは確認がとれないからわからない。「お前の言うことは信用できない」と相手にされず。

先生に、クラスに自分が小学校の時に不登校だったことを公表して欲しいとお願いしたそうですが、「それはできない」と断られたそうです。

 

転校を申し出ましたが・・・

「登校できるようにならないと、転校の判断はできない。登校できている状況になれば、転校しても構わないという話ができる」と、転校は認められなかった。

教育委員会の取材で、「まず今の学校に行けるようにというのはそもそも無理な話では?」という番組記者?の問いに

「病院の診断書があるとかそういう場合ならば話は別になると思う」との回答が。

 

中1男子は自ら命を絶ちました。

兄に「自分は変わろうとしたのに大人は全く変わらない。もう無理や。助けてくれない」と言っていたそうです。

しかし、学校側は自殺したことをクラスに公表せず。

生徒から、なぜ、クラス名簿からその男子の名前が消えてしまったのか?今、どうしているのか?とか、聞かれても、

担任は「何も答えられない」と言うだけだったそうです。

自分の息子の死がクラスに知らされていないので、家に誰も弔問客が来ることはなく、母親は「我が子の存在が無かったようにされている」と悲しみに暮れていたそうです。

クラスに公表したのは、死後7か月経ってからのこと。

 

学校側がお悔やみに自宅を訪ねたのは、同じく自殺から7か月後。(カメラがその様子を映していたので、取材されることがわかってからですね)

母親は事前に、学校側の対応はどうだったかの回答を求めていましたが「調査に影響が出るかもしれないので」と答えられず。その他の質問にも「答えるのは控えさせてください」の一点張り。

 

男子が亡くなった後、あちこちに相談していたメールがでてきたそうです。

弁護士会へのLINE相談、大阪府へのメール相談、日本いのちの電話連盟。

あちこちにSOSを出していたようですが、悲しい結末になってしまいました。

 

相談メールの一部が公開されていましたが・・・

小学校の卒業証書、卒業アルバムも貰えなかった。

教育委員会に母が何度も相談メールしているが、返事もなく無視されている。

 

そのような内容もありました。

 

昨日、やっと第三者委員会が設置されたそうです。

 

 

この二人は、「学校に行きたい」と思っている生徒なんです。

そして、助けを求め、行動を起こしています。

しかし、最初の相談者である担任の先生の対応に、

助けたい、受け止めてあげたいという気持ちが全く見えず、逆に自分が責められているかのような言葉に絶望してしまいます。

 

女子生徒への言葉「我慢が足りない。そのままじぁ社会で通用しない。まずはやる気になるように」

つまりは、その生徒がなっていないと非難するかのような言葉。

男子生徒に対しては・・・あれだけのSOSを発していて、どうして無視され続けてしまったのか。

もう全てが残念でなりません。

学校に登校できるようにならないと、転校ができない? あの~意味がわかりません。

 

生徒が住んでいた「泉南市」は、「子どもの権利に関する条例」というものが制定され(全国でも珍しいそうです)

「子どもにやさしいまち」としているのに・・・・

条例委員会の方が「建前だけの条例になっている」と指摘されていました。

 

学校側の対応次第では、2人は不登校にならずに済んだのではないでしょうか。

亡くなってしまった生徒の命も救えたのでは?

 

話を聞いてあげる。

受け止めてあげる。

 

そんなに難しいことでしょうか。

 

本当に残念でなりません。

 

 

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