ドラマ好きな私。
今クールに観るドラマを何本か録画し、その中から引き続き観たいものを選んでいきます。
ほぼ、固まってきました。
そのうちの1本がこれ・・・
自らも発達障害を抱える児童精神医(山崎育三郎)と研修生(松本穂香)が、生きづらさを持つ子どもと親と向き合う医療ヒューマンドラマです。普段、医療系は観ない私ですが、これは不登校にも関わってくる内容とも思うので、観なければと思いました。
すでに2話、放送されていますが、観ていない方にざっと内容をお話すると・・・
大学病院で研修中であった小児科の研修医・遠野志保は、遅刻や忘れ物の常連で、必ず1日1つは失敗をする、という問題行動の多いことで、指導医の山崎からもしばしば怒られ通しの日々、ついには「小児科医はあきらめろ」とまで言われる始末。そんな志保を、小児科の研修期間修了後に唯一引き受けてくれたのが、地方にある児童精神科の「佐山クリニック」。志保は、ここで出会った風変わりな院長・佐山卓らと共に、様々な心の闇を抱えた子供たちと向き合うこととなる。(Wikipediaより)
1話は、ここまで。
2話以降は、様々なケースの患者さんとそのご家族とどのように向き合っていくのかを取り上げていくようです。
2話はなかなかハードなケースでした。(ネタバレも含みます)
発達障害の疑いが認められる、小学4年生の女の子。今、不登校で家にいる。
家には精神疾患であった妻が自殺し、それ以降、ふさぎこんでしまい、うつ病となり万年床で酒を飲んでいる父親。
そんな父の様子を気にかけ、ゴミだらけの汚部屋の中でも料理を作ったり、気丈に振る舞っている女の子。
娘さんを劣悪な環境から救い出し、児童相談所に預けるべきか・・・
父は娘が心の支え。2人を引き離さない方がいいのではないか・・・
父親は娘と離れて暮らすなんて出来ないと暴れている・・・
児童精神医、研修医、訪問看護師、児童相談所・・・
それぞれの立場での見解が・・・時にぶつかりあい怒号が飛び交うことも。
なかなか緊迫した現場で、その雰囲気に呑み込まれてしまいました。
最終的に出た判断がとても納得のいくものでした。
実際の現場で行われていること、対応の仕方など、とても勉強になりました。
研修医の志保ちゃんがとてもいいお仕事をしてくれます。
本能的に子どもの心にすっと入り込むことができるのですね。
自分の特性があるからこそと思います。
前後しますが、娘ちゃんの受診を勧められ、父親が娘ちゃんと共に、クリニックを訪れるシーンがありました。
家を訪問した時には無精ひげでうつろな眼をしていたのですが、髭をそり、明るい表情で、スーツもビシッっと着て、
「もう大丈夫です。仕事もみつけます。娘のために頑張ります」と。
あ、よかったな・・・と一瞬、思えるような場面。
でも、医師や看護師は神妙な顔つきでした。
実は、うつ病患者が、急に、明るく夢や希望を語る時が一番、危険なんだそうです。
そんな症状が出たのは、その他の行動も考えると、薬が合っていないからではないか・・・うつではなく、他の病気である可能性も・・・
もしそうであったら、薬のせいで余計に病状を悪化させてしまっている・・・と。
その話が結構、怖かったです。
でも、起こりえないことではないと思いました。
そして、今回のケースは「児童虐待」にあたるそうです。
何も暴力を振るうことだけが「虐待」ではないとのこと。
劣悪な環境で、子どもが学校に行けない状態になってしまっている。
健全な環境を作る努力をするべき親がそれを放棄してしまっている。
それもれっきとした「精神的な虐待」にあたるそうです。
第3話は、ASD・自閉症スペクトラムの女の子。
支援学級か通常学級か・・・という話も出てくるようです。