ブライアン・チェン 程碩聰（チェロ）ロバート・ムーディ指揮ケープタウン・フィルハーモニック管弦楽団 ウイリアムス ET エルガーVc協 ホルスト惑星

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J.ウィリアムズ（ジェームズ・D・プロイハー編）：映画音楽「E.T」テーマ
エルガー：チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
ホルスト：組曲「惑星」 op.32
ブライアン・チェン Bryan Cheng 程碩聰（チェロ）ロバート・ムーディ指揮ケープタウン・フィルハーモニック管弦楽団
2023年11月23日　ケープタウン、シティ・ホール


掴みはE・Tのテーマ、耳なじみよく世界に浸れる。
こういう始まりもいいかも。


エルガーのチェロ協奏曲は、泣きのホ短調。デュプレが
入れ込むのもわからなくはない、この上を行くものはなく
また、追ってもかなわない。それぞれのチェリストのあるいみ
鬼門になってるようなところがある。
チェリストは、真摯に弾いている。それでいいのかもしれない。
エルガーとて文句はいうまい。


後半はホルストの惑星。いろいろな放送録音を集めている感があるけれど、
時折面白かったりレアなことにもあたる。そんな面白みのある曲。
編成が大きいだけに、なかなかステージに掛からないこともあるけれど、
人気曲も中に入っているので、呼び物にはなる。木星や火星なども
単独ピースで演奏されることもあり、効果は高い。


火星
おどろおどろしさがよく出ていて感心する。
遅めのテンポでの粘り具合は見事。個人的に好みの演奏。
金星
このような曲でも最近のオケは難なく
演奏してしまうのはすごい。
水星
巧みにこなすアンサンブル。
海王星
普通は木星が来るのだけれど、この演奏は
海王星が何故か来た。後半の女性合唱の部分は
オーケストラの弦楽パートがそのまま演奏している。
こういう演奏は初めて。
天王星
海王星から間髪入れずに（アタッカ）で天王星へ。
魔術師の世界観を描いている様子が聴ける。
土星
ゆったり目で老年の世界を。
長く聴いているとこの渋みが
好きになったりする。
木星
メジャーな曲だし、最後盛り上げて終わりたかったのか。
テンポを幾分いじり最後も貯めて終わるため、印象は強かった。
なかなか演出効果のあった木星だった。