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大植英次指揮 NHK交響楽団演奏会

2021-05-07 01:13:19 | 音楽夜話(クラシック)
大植英次指揮NHK交響楽団演奏会


19:30-21:10 NHK-FM 5/6


グリーグ:2つの悲しき旋律 op.34


むせ返るようなロマンティックな旋律。
グリーグらしいというか感心した。
大植氏がこのような序盤を持ってくるとは、
なかなか考えているのではないかと思った。


ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 op.35
(ピアノ)阪田知樹、(トランペット)長谷川 智之、
二曲目はショスタコのピアノ作品だけれど、なかなか手ごわく
面白い作品。トランペットも活躍するピアノ協奏曲。
達者な演奏だった。

アンコール
「ここはすばらしい所 作品21第7」
ラフマニノフ:作曲 阪田知樹:編曲
(ピアノ)阪田知樹(1分59秒)
有名な歌曲のピアノ編曲版。
ゆったりしたテンポの良く歌う曲。
ラフマニノフの真骨頂。


シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43


2番は以前からプログラムに上がる名曲として名高い。
だから聴きすぎないようにしないと的な1曲になってしまい、
仕舞に聴かなくなってしまったりした。


シベリウスの旋律線もきれいに思えたし名曲に変わりない。
結構繊細なところのある曲で、細かく細かくやっていくと、
重く長くなりがちな所がある難しい曲なのかもしれない。


大植さんというと、はじけるようなイメージが先行していたので、
この曲などは、ある意味対極にあるのではないかと思っていた。
珍しい曲持ってくるなという印象だった。


しかしながら、N響の弦の響きを引き出し、アンサンブルを整えて、
まとめていく手法は、22年ぶりとはいえ四の五の言わず、N響も
よくついてきているという印象。ドンパチな曲でなく、情熱をどこに
もっていくかということでは、歳を重ねその出し方も巧妙になった
大植氏の勝かもしれない。指揮者もこんな育ち方しました的な
演奏があってもいいと思う。若いころの私の彼に対するイメージが
変わった。

阪田知樹(ピアノ)
大植英次指揮NHK交響楽団
2021年4月21日 赤坂、サントリーホール




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