「しんぶん赤旗」2021年12月6日
契約額上位 三菱重工など
護衛艦や潜水艦などの軍需品を2020年度に防衛省に納入した軍需企業上位の各社が、同年、自民党の政治資金団体「国民政治協会」にあわせて2億円を超す献金をしていたことが本紙の調べでわかりました。政府が閣議決定した21年度補正予算案で、軍事費は過去最高の7738億円、当初予算の歳出額と合わせると初めて6兆円を突破しました。アメリカ言いなりに大軍拡をすすめる陰に、軍需企業の献金攻勢が浮かび上がりました。
本紙は、防衛省の外局である防衛装備庁が発表している「令和2年度上位20社の契約実績」に名前を連ねた企業の献金額を、総務省が11月26日に公表した20年の政治資金収支報告書で調べました。
献金額が3300万円の三菱重工業は契約実績トップで、護衛艦(3900トン)、哨戒ヘリコプターなどを納入、同年度の政府調達額1兆7121億円の18・1%を占めています。献金額2000万円の三菱電機は、中距離地対空誘導弾、ネットワーク電子戦システムなどを納入、同4・7%。
高性能20ミリ機関砲性能向上機材などを納入している伊藤忠アビエーション、艦船用軽油などを納入している伊藤忠エネクスの親会社である伊藤忠商事は2800万円を献金しています。
これらあわせて2億円を超す献金をしている企業で、政府調達額の52%を占めていました。
「節操」も何もかもかなぐり捨てて、ただただ「金」のために・・・・!