野外保育 とよた 森のたまご
小さな草にも、大きな木にも、一つ一つに役割があり、私たちの生活に欠かせないものを、
小さな手で触れ、いろんな気持ちをいっぱい感じ、育ってほしい。
子ども同士の関わり、時間を大切にし、満足感や、達成感をたくさん味わってほしい。
大人たちは少し口を閉じ、子どもたちが何をどう選ぶのかそっと見守り、
必要な時には知恵のエッセンス。
大人も子どもも育ち合い、自分らしく生きる・・・
『森のたまご』にしか出来ない、手作りようちえんを創っていきたいと思っています。
先週のさつまいも掘りに引き続き、今日は『紅ハルカ』の収穫です。
金曜日の帰りの会で、やのちゃんから年長さんにお話がありました。
「こないだの芋ほり、みんな最後までできた?」
年長さんは口々に
「最後までやれたー。」
「途中で遊びに行っちゃった・・・。」
「来週またあるんだけど、年長さんにまた一列まかせてもいいか、畑係さんが悩んでたよ。」
そうと聞いちゃやるしかない!という感じで、
「次は最後まで6人でやる。」
と言ってくれたそうです。
さて、どうなるかな。
朝の会が終わって、芋ほりのスタートです。
先週掘れたお芋と違って、今度は大きいのも小さいのもどんどん出てきます。
6人で手分けしてあちこち掘っていきます。
しばらく掘っていると、Rきはフラフラ~とみんなから離れ、一人お絵描きタイム。
先週、「もっと掘りたかった~。」と言っていた年少さんも、畝から離れてフーラフラ。
みんなそれぞれ興味があることは違うのだから、みんなで芋ほり大会!
なんて大人が思い描いてるようには、なかなかいきませんね。
今回収穫したお芋。
初挑戦!今年は土の中で保存して冬になったら焼き芋にしたいと思っています。
・穴を掘ったところに収穫したさつまいもを並べる。
・その上にビニールをかける。
・さつまいもがはみ出ないようにしっかりとかぶせる。
・最後に土をかける。
大人だけで進めていこうと思っていたこの作業。
年長LとAきが最後まで丁寧に丁寧にやってくれました。
二人がさつまいもを土の中へ埋めていた頃、他の子達は思い思いの時間を楽しんでいました。
年少ボーイズ二人は、カマキリ君を相手に。
こちらは車の陰でトイレごっこだそうです。
LとがAきに言いました。
「Lとたちはずっとやってるのに、みんな遊びに行っちゃったね。あとで痛い思いさせてしらせなきゃ。」
「・・・うん、そうだね。」
この二人の行動が気になった私、どうなるのかと様子をうかがっていました。
年長4人が楽しそうに遊んでいる輪の中へ、突然Aきが回し蹴りをしながら入っていきました。
突然のことでびっくりした4人。
Lとは近くで怖い顔をしながら見守っています。
これはやっぱりおかしいんじゃないかと思い、AきがLとのとこまで来たときに声をかけました。
「ねえ、いきなりそんなことしてもみんな意味が分かんないと思うよ。
言いたいことがあるならちゃんと言葉で言わなくちゃLとやAきの気持ちはわかんないんじゃないの?」
二人は「やだね、言いたくない。」
そういいながら私から離れていった二人。
でも、そのすぐ後でやのちゃんの背中にくっつきながら
「Lと達みんなが遊んでる間にずーっとやってたんだよ。」
といっているのを見ることができた。
二人がずっと作業していたのを知っているやのちゃんが
「ふたりでずーっとやってくれてたもんねぇ、手すごく真っ黒だね。さぁ、よく洗ってお弁当にしよう。」
みんなにさりげなく伝わったようで、二人の顔にも笑顔が戻ってきました。
そして、お弁当の時間はめずらしく仲良く6人だけで食べてました。
自分の気持ちを相手に伝えるのって難しい。
声をかけるタイミングも難しい。
でも、力で何とかしようとするんじゃなくて、言葉を伝え合うことを学んでいってほしいな。
(ふーみん)
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