紀三井寺駅
和歌山県和歌山市三葛(みかづら)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅。
国鉄分割民営化前後の花見シーズンには一部の特急列車が停車したことがある
紀三井寺、寺号は詳しくは紀三井山金剛宝寺護国院と称し、
宗教法人としての公称は「護国院」であるが古くから「紀三井寺」の名で知られる
宗派はもと真言宗山階派に属したが、1948年に独立して救世観音宗総本山を名乗る。
本尊は十一面観音で、西国三十三所観音霊場の第2番札所である。
紀三井寺公園 昭和39年(1964年)4月に陸上競技場・屋外庭球場・球技場・補助競技場が
翌昭和40年(1965年)には野球場が完成した。平成11年(1999年)2月には、登はん競技場も新設されている。
箕島駅
1924年国鉄紀勢西線の最初の開通区間として
和歌山駅(現在の紀和駅)から東和歌山駅(現在の和歌山駅)を経て
当駅までが開通したことに伴い開業。
当初は終着駅であったが1925年(大正14年)12月に当駅から紀伊宮原駅までが延伸となり、中間駅となった。
阿漕駅
阿漕駅(あこぎえき)は、三重県津市大倉にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅
阿漕平治の伝説
市内阿漕町に、阿漕塚と刻まれた小振りの石碑がある。この塚にまつわるのが、阿漕平治の伝説である。
その昔、阿漕が浦に平治という親思いの漁夫がいた。
ところが、その母が病にかかり、日に日に衰えていった。
なんとかならないかと困り果てていると、阿漕が浦にいる「やがら」という魚を食べさせれば、回復するという事を耳にした。
しかし、困ったことに阿漕が浦は禁漁の海であった。
悩んだあげく、ついに海に網を入れ「やがら」を母親に食べさせると、元気になっていくようであった。
だが、ある嵐の夜、舟に忘れた笠が証拠になって捕らえられ、簀巻きにして海に沈められたというのである。
この平治伝説は、「伊勢の海あこきか浦に引くあみもたひ重れはあらはれにける」
という古歌に基づくのであるが、平治の名はなく、
また謡曲「阿漕」も殺生を業とする漁夫の嘆きで孝子伝説ではない。
浄瑠璃になって宝暦年間(1751~63)上演、文化14年(1817)改作「勢州阿漕浦鈴鹿合戦
平治住家の段」で広く宣伝され、それをまた芝居に仕組んで「阿漕平治」を実在の人物のようにしたことから、
孝子伝説に結び付くのである。