伊那の人は 天竜川のザザムシこそ最高の珍味だと言うが
諏訪では食べる機会もなかったので
数年前に一度 ザザムシを買って食べてみたが
食べなれた蜂の子には及ばない感じがした
結局は馴れなのであろう
虫の類では 源五郎までは良く食べたと思う
今でもス-パ-に行くと売っている 蚕の蛹の佃煮は僕には臭くて食べられなかった
源五郎と言えば思い出す
我が家はトタン屋根だった 特にコ-ルタ-ルを塗った年など
夜に月があがると トタン屋根に音を立てて落ちてくるものがあった
それが 源五郎・・・
トタン屋根が月光に光って水面のように見えるので
飛び込んでくるという事だった
その他のゲテモノとしては
一度だけ蝉を食べさせられたことがあるが
これは旨くも何ともない ごそごそした代物だった
出来れば 孫たちにも こんな土に密着した暮らしをさせてやりたいような気がする
-終-
☆蚕の蛹の佃煮も出てきました
良かったやっぱり親父も食べられなかったようです
酒のつまみでいけそうなんですけどね
僕はお酒は殆ど飲みませんが 親父は寝るまで飲んでましたね
晩酌をして 自分の趣味などをして11時くらいまで
湯飲みの中に お茶で割った焼酎だったり
時にはウィスキ-をのんでいたと思います
親父が書いた「孫」 つまり僕の子ども達は
生家に帰って 自然と遊びまわったり
親父の晩酌に付き合って 毎日 つまみを食べたり
勿論 蝗・蜂・蚕と恐々食べたりしてました
その意味では 親父の思いは かなっていたのかもしれない
今日と同じじりじりした 真夏の中庭を見ながら
生家の今で 孫たちと笑っていた親父・・・
今年は 墓参りにも行けない
心配なのは お墓の草 荒れてないか心配です