子どもの頃でないので ここにあげるべきものではないが
台風でもう一度 強烈な記憶がある
それは昭和36年9月16日台風16号が諏訪地方を襲った時のことだ
午後4時20分頃の測候所の最大風速は29.1mと記録にある
この日は 美登子さんが来て 勉強を見てあげていた時のことだった
坪庭に面した上座敷でやっていたのだが 余りに風強いので時々庭の方を見ていた
そのうちに益々凄くなって来て 落ち着かなくなり二人とも庭の方を見た瞬間
目の前の土蔵の屋根がフワッと浮き上がった
アッと驚いた途端に屋根の端が直ぐ脇の檜に引っかかって
屋根は垂直に立って そのままストンと落ちた
行ってみると 屋根は蔵と庭木の間に落ち 向きを変えて
東側の蔵の入り口のたたきの屋根を壊し
少し離れた井戸の屋根にのしかかっていた
我が家は村の一番初めで ここから竜巻程ではなくとも
帯状に突風が吹き抜けたらしく
神宮寺では10戸 中州村全体で26戸が被害を受けた
多くは 蔵の屋根が飛んだ被害だった
そのまま放置するわけにはいかないので 貞友氏に相談し
近所に人が皆集まって 貞友氏の指揮のもと修復をしてもらった
新たに買うものは余りなかったが
実費は25000円位
特別お願いした人は別として 近所の方々は無料奉仕をしてくれた
このころの給料が 45000円位だったので
屋根一つとはいえ 全部新しくして 人件費もとなったら
結構大変な出費になったと思う
諏訪暮らしの中での 2つの台風の強烈な思い出である
☆この台風は僕も思い出があります
6歳
掘り炬燵にいたのか・・・ 僕の上座敷にいて外を見ていて
屋根が落ちるのを見ました
台風は怖いものです