うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

村上和雄先生に会いました!

2006年03月05日 16時16分37秒 | うちなー日記(沖縄編)
私は3日からとある合宿に参加しています。その合宿の中で、村上和雄先生の講演会のプログラムがありました。合宿に参加する前には、そのような講演があるとは知らず、とてもびっくりしたのですが、私が村上先生の講演を聞くのは、これで3度目(高校時代、昨年の沖縄平和祈念堂にて、そして今回)ということになり、これも何かの縁かもしれないと思いました。
今日が、その講演の日だったのですが、いつもの講演は、長くても1時間弱でしたが、今回は1時間半もあり、生い立ちの話も聞くことができました。
それによると、先生は京都大学農学部出身なのですが、どう考えても京大に入れたのはマグレだったとか、京大は別名「狂大」とも言われ、変わった先生が多く、そんな環境になじめず、農場で泣いてばかりいたとか、なかなか興味深いお話でした。相変わらず先生のお話は面白く、全く眠くなりませんでした。
後半の方では、高血圧の要因となる物質、「レニン」の発見に至るまでの話や、先生のライフワークである、「科学と信仰(倫理)」についての考えも話されていました。
現代の生命科学は、倫理に関わる問題が多く、例えば、クローン技術やヒトES細胞、遺伝子組み換え技術に至るまで、世界中で様々な議論がなされています。私も、将来はそのような分野の研究をしたいと思っているので、その「科学と信仰」の問題についてはかなり興味があるのです。
先生は、科学者と宗教者は似ていると考えているそうで、アプローチこそ違いますが、どちらも普遍の真理を追い求める者であるということをおっしゃっていました。
ところで、私はこの機会になんとかしてサインを貰おうと思ったのですが講演会が終了すると、合宿は班行動で、しかも私が班長だったため、次のスケジュールのためにすぐに会場を後にしなければなりませんでした。まあ、縁があれば今度会ったときにでもサインは貰おうと思いつつ、会場を離れました。
その後、2時間ほどして、移動中に商店街を歩いていると、前方から見覚えのある人影が歩いてきました。黒いコートに身を包んだあの人は、まさしく村上先生ではないですか!(((゜д゜;))) なんたる偶然・・・。すぐさま先生にかけより、「私は先生に憧れて、大学で生物の勉強をしているのですが、サインを頂けますか?」と話しかけました。すると、にこやかな顔で、「ああ、良いよ」との返事。最初に写真を撮ってもらい、握手までしてもらって、手持ちのスケジュール表の裏にサインしてもらいました。また、少しばかり話したのですが、曰く、「ぜひ私を越えてください」とのこと・・・。今、日本で最もノーベル賞に近いといわれる人に、そんなことを言ってもらえるなんて・・!もう感激でした。
実は、村上先生は、講演会場へはリムジンで来られていて、帰りもそうする予定だったのですが、少し商店街を見ながら駅まで歩こうと思われたようで、その途上だったそうです。実に運良くお会いできたのでした。

やはり、私は村上先生と何か縁があるようです。っていうか、そこまで言われたら、勉強頑張らないといけませんねぇ・・。