うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

札幌帰着(空から日本を見てみよう!2)

2012年04月09日 12時57分32秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
↑日本アルプス越しに見えた富士山。写真手前から御嶽山、中央アルプス(木曽山脈)、南アルプス(赤石山脈)、富士山。
 いずれも3000m級の山々ですが、高度1万m以上から見下ろしているので、海面に立つ白波のようにも見えます。

昨日、久々に長かった学会出張~春休み帰省を終え、札幌に戻りました。

帰路は先日就航したPeach(ピーチ航空)を利用しました。
噂どおり、機内は確かに狭かったですが、昨日は天候に恵まれ、今回も素晴らしい機窓風景を堪能できました。


関空駐機中
Peachは今のところ関空ではオープンスポットを駐機に用いています。これは旅客ターミナルビルの使用料を節約するためで、今秋にはLCC専用のターミナルビルが完成するため、そちらを使用する予定です。
このオープンスポットは、プライベートジェットや特別機が普段用いる場所です。
出発前の機窓からふと外を見ると、JALの中型旅客機が2機停まっているのが見えました。ぱっと見ごく普通のB767に見えたのですが、よくよく見ると、コックピット窓の形や垂直尾翼の形が異なっており、3月末にJALがボーイング社から受領したばかりの最新型機、B787であることに気付きました!


JALボーイング787 (JA822J)
拡大した写真がこちら。垂直尾翼が丸みを帯びたデザインになっているのと、エンジンが中型機の割にかなり大きいことがB767との分かり易い差異です。
後で調べたところ、現在受領済みのJA822JとJA825Jの2機は関空をベースに乗務員の訓練飛行を行っており、ちょうど飛行の合間に駐機していたようです。
実はJALの新塗装をまともに撮ったのも初めてで、しかも最新型機のB787を撮れるとは非常にラッキーでした。


Peachは定刻より2分遅れの10時07分に駐機場を出発、オープンスポットからほど近いランウェイ06Rから10時13分頃に離陸しました。
離陸後すぐに360度左旋回し、和歌山と淡路島の間の海峡である、紀淡海峡が眼下に見えました。


ぐるっと旋回したため、先ほど離陸した関空の上空に戻ってきました。
写真には大阪府南部の海岸が写っています。右下に、陸から沖合いに伸びる橋が見えていますが、それが関空連絡橋で、その先に関空があります。


旋回を終えた機は、真っ直ぐ北東を目指すルートを取りました。
しばらくすると堺市の海岸線が見えてきました。写りこみが激しいですが、中央やや左側に巨大な大仙古墳(仁徳天皇陵)が見えています。今回は右側の機窓から見えましたが、伊丹空港への着陸便の場合は左の機窓からもっと近くに見えます。


堺市付近から内陸に入り、生駒山地を超えて奈良・京都の県境付近の上空へ進んでいきます。


これも写りこみが激しいですが、奈良盆地の全体が見えています。写真の手前側が京都府側で、奥が南側です。私はこの盆地の中で大学進学までの18年間暮らしていました。


我が出身地の奈良県天理市中心部付近も、望遠レンズではっきりと見えました。特徴的な建物群は空からでもちゃんと分かりますね。


さらに進んで、機は三重県と滋賀県の県境上空へやってきました。右の機窓からは現在実家のある三重県伊賀市付近の様子が確認できました。
この飛行ルート、冬休み帰省の帰路でも飛んだと思うのですが、そのときは夕日見たさに左側の窓側に座っていたので全く気付きませんでした。


しばらくすると、名古屋市付近が見えてきました。写真の向かって右側が伊勢湾、左側が内陸側です。中央付近に木曽三川の流れもうっすらと確認できます。(手前から揖斐川、長良川、木曽川です)


北アルプスと御嶽山
濃尾平野から山岳地帯へと入ってきました。ここで機長からの放送が入り、右手に見える山々の解説を行ってくれました(かなり詳しかったので、きっと山好きなのかも)。この記事冒頭の写真もこの辺りで撮りました。
この時期はちょうど雪解けで山頂付近のみ雪が残り、ほど良いコントラストが映えますね。


北アルプス上空を飛行中、ふと下を見ると他の飛行機とすれ違うところを目撃しました。こちらは高度1万1300メートルを北東方向に飛んでいたところ、向こうは数千メートル下をほぼ真東に向かっていたようです。


新潟県糸魚川市付近で日本海に出ました。


しばらく日本海を飛行していると、新潟沖で雲に差し掛かり、この後しばらくは陸地が見えなくなりました。


雲が切れてきて、ふと下を覗くと秋田市付近の海岸線が見えました。


秋田から青森へ北東北を突っ切り、陸奥湾の海上へ・・。右手には下北半島の付け根が見えます。


苫小牧沖で着陸態勢に入ったので、一旦撮影は終了。フィルムカメラだったら撮影を続けられるんですけどね。


格安航空会社としては珍しく、定刻より早くに新千歳空港に到着。旅客ターミナルビルの一番北側のスポットに停まりました。
今回のフライト、正直LCCなのであまり期待はしていなかったのですが、機長からの解説付きで機窓風景を楽しめたので、なかなか快適でした。少し残念だったのは、窓が汚れていて、写真が撮りづらかったところぐらいでしょうか・・。