今日午後2時半過ぎ、日本学術振興会特別研究員、通称"学振"の合否が開示されました。
この特別研究員制度は、「我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度(日本学術振興会HPの説明文より引用)」です。
特別研究員は独立行政法人 日本学術振興会が採用します。採用者には返済の必要のない研究奨励金(月給)が支給されるほか、特別研究員奨励費として科学研究費補助金(いわゆる科研費)を申請することも可能です。
また、この"学振特別研究員"という肩書き自体が"優れた若手研究者"として認められたことを意味するため、世の博士課程の学生達の登竜門のような位置づけになっています。
で、この学振特別研究員のDC2(博士課程2年次以降の学生向け)という枠で私も応募していたのですが、なんとこのたび見事採用内定したのです!
私は一昨年から毎年申請し続け、最初の年は不採用B(不採用者の上位20~50%)、去年は不採用A(不採用者の上位20%以内)と徐々に評価が上がってきていたので、少しは期待していたのですが、そのとおり、今年は採用内定(正確には採用内定予定)と相成りました。
「採用内定予定」というのも、なんとも分かりにくい表現ですが、実は学振の特別研究員の選考は、1次(書類)選考と2次(面接)選考から成っており、1次選考で成績上位だった人は面接が免除され、「内定予定」となるのです。正式に内定が出るのは全ての選考が終了してからです。ちなみに、今年は私の応募した生物学分野では451人が申請し、97人が1次選考のみで「採用内定予定」、24人が面接候補者、残り330人が不採用という結果になったようです。割合としては、採用内定予定者は全体の21.5%となります。今年は経済も回復基調なので、採用者数も増えるかと思ったのですが、最終的には去年度とほぼ同じ倍率(面接採用者を含めて25%程度)になりそうです。
・・・とまあ、採用内定されたからこそ、こんな悠長に記事を書いていられるわけですが、もしも採用されていなければ、今頃たいそう落ち込んでいたことと思います。
ここ数日は、合否の開示が近付くにつれてドキドキしてしまい、なかなか寝付けませんでした。休日に自宅に居ると学振のことばかり考えてしまうので、吹っ切るために毎週末山登りに出掛けたり、とにかく気が気ではありませんでした。
学振DC2の採用年数は2年間で、途中で博士号を取得すると、翌月から学振PDという資格に切り替わり、研究奨励金が増額されます。私の場合は来年9月に修了予定のため、残り1年半を学振PD資格で過ごせる見込みです。学振PD資格を持っていると、博士課程修了後に他大学の研究室に移動して研究するのに非常に有利であり、だいぶ私の研究者としての将来展望も明るくなってきました。
また、学振の審査は各研究細目(生物物理学とか構造生物学などの細かい分類)ごとに行なわれるのですが、私の申し込んだ細目の採用者は例年5名程度です。つまり、私の研究計画や業績、将来性を加味して、この研究分野の博士課程学生で一応5本の指に入ると評価していただけたということです。これまで、まだ賞などは取ったことがなく、初めて公に私の研究を評価していただいた嬉しさも感じています。
とはいえ、まだ採用内定予定ですし、これからは学振特別研究員の名に恥じないよう、ますます研究に励んでまいる所存です。 (`・ω・´)ゞ
この特別研究員制度は、「我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度(日本学術振興会HPの説明文より引用)」です。
特別研究員は独立行政法人 日本学術振興会が採用します。採用者には返済の必要のない研究奨励金(月給)が支給されるほか、特別研究員奨励費として科学研究費補助金(いわゆる科研費)を申請することも可能です。
また、この"学振特別研究員"という肩書き自体が"優れた若手研究者"として認められたことを意味するため、世の博士課程の学生達の登竜門のような位置づけになっています。
で、この学振特別研究員のDC2(博士課程2年次以降の学生向け)という枠で私も応募していたのですが、なんとこのたび見事採用内定したのです!
私は一昨年から毎年申請し続け、最初の年は不採用B(不採用者の上位20~50%)、去年は不採用A(不採用者の上位20%以内)と徐々に評価が上がってきていたので、少しは期待していたのですが、そのとおり、今年は採用内定(正確には採用内定予定)と相成りました。
「採用内定予定」というのも、なんとも分かりにくい表現ですが、実は学振の特別研究員の選考は、1次(書類)選考と2次(面接)選考から成っており、1次選考で成績上位だった人は面接が免除され、「内定予定」となるのです。正式に内定が出るのは全ての選考が終了してからです。ちなみに、今年は私の応募した生物学分野では451人が申請し、97人が1次選考のみで「採用内定予定」、24人が面接候補者、残り330人が不採用という結果になったようです。割合としては、採用内定予定者は全体の21.5%となります。今年は経済も回復基調なので、採用者数も増えるかと思ったのですが、最終的には去年度とほぼ同じ倍率(面接採用者を含めて25%程度)になりそうです。
・・・とまあ、採用内定されたからこそ、こんな悠長に記事を書いていられるわけですが、もしも採用されていなければ、今頃たいそう落ち込んでいたことと思います。
ここ数日は、合否の開示が近付くにつれてドキドキしてしまい、なかなか寝付けませんでした。休日に自宅に居ると学振のことばかり考えてしまうので、吹っ切るために毎週末山登りに出掛けたり、とにかく気が気ではありませんでした。
学振DC2の採用年数は2年間で、途中で博士号を取得すると、翌月から学振PDという資格に切り替わり、研究奨励金が増額されます。私の場合は来年9月に修了予定のため、残り1年半を学振PD資格で過ごせる見込みです。学振PD資格を持っていると、博士課程修了後に他大学の研究室に移動して研究するのに非常に有利であり、だいぶ私の研究者としての将来展望も明るくなってきました。
また、学振の審査は各研究細目(生物物理学とか構造生物学などの細かい分類)ごとに行なわれるのですが、私の申し込んだ細目の採用者は例年5名程度です。つまり、私の研究計画や業績、将来性を加味して、この研究分野の博士課程学生で一応5本の指に入ると評価していただけたということです。これまで、まだ賞などは取ったことがなく、初めて公に私の研究を評価していただいた嬉しさも感じています。
とはいえ、まだ採用内定予定ですし、これからは学振特別研究員の名に恥じないよう、ますます研究に励んでまいる所存です。 (`・ω・´)ゞ