新しく「工作雑感」というカテゴリーを増やしました。工作とは中国では仕事の意味で、このコーナーでは私CMfanが中国の会社生活の中で感じた中国人の考え方との間のギャップや奮闘した内容・上手く乗り切っていくコツなどを、気が向いたときに綴っていきたいと思います。
第一弾ですが、会議についてです。日本ではたまーに緊急会議が入ることはありますがそれは非常に稀で、大体の会議は前もって日程調整されていて、会議に向かって準備をし、招集者は会議で何を決めるか進行を決めておくのが普通です。しかしここ中国では、会議の70%は当日、しかも突然決まることが多く、大抵の日本人は困惑する習慣の1つになっています。このブログを書いている今日も3つの突然の会議があり、多忙でしたが仕方なく会議に参加しました。
中国ではあらゆる業務で計画に乏しいことが多く、それが故に何か問題が起きたときに緊急会議が開催されることになります。従って、会議の席では何の資料も準備されておらず、また会議中は色々な問題を一度に解決しようという感覚に陥る人が多く、1つ1つデータを議論し結論を出しながら先に進められる人が少ないのが現状です。
このような会議スタイルにより、会議時間は非常に長くなりますが、皆問題を何とかしようという意思は存在していますので、最終的には何とか解決にこぎつけてしまうのです。このパワーには感服してしまいますが、日本人としてはもっと計画性を持って欲しいといつも感じてしまいます。
こういうことにストレスを感じてしまう日本人にとっては、この習慣を逆手に取ることを考えるのがベストです。中国人は突然の会議や業務依頼を当たり前と思っていますので、周りのメンバーの都合を鑑みることなく、その場で会議や打ち合わせを開催し、メンバーに仕事を与えることができるのです。日本では根回しのような面倒な気遣いが必要ですが、ここ中国では幹部職員以外に対しては必要ありません。