↑昨日紹介した中国語ジャーナルの写真の一番左ですが、ジュディ・オングさんのお名前の下にエンレイ(媛麗)さんのお名前も見つかるかと思います。
彼女、江西省景徳鎮出身の歌手で、幼少期から歌の才能を認められ、中国国立の音楽院に入学。「流星雨」で北京チャート1位を獲得後、拠点を日本に移し2005年にテレサ・テン追悼曲「永遠の人」で日本デビューを果たしました。
その後、日本の色々なCM曲を担当していたことを初めて知ったのですが、何とサントリーウーロン茶のコマーシャルやみずほ銀行のCMソングなども彼女が担当していたのですね。
そんな彼女の活躍に目を留めた作詞家荒木とよひささんが、2011年に総合プロデュースしたアルバム「テレサの羽根」が発売されました。荒木さんは、先日ここにアップした蔡幸娟「真情」のコメントに言及した「つぐない」の作詞家としても有名です。
テレサのヒット曲「時の流れに身をまかせ」の25年後の主人公をモチーフに歌詞をリメイクした曲や、有線リクエストで2週連続1位を獲得した「テレサの羽根」を含む珠玉の10曲が収められています。
中国語ジャーナルのインタビューではテレサへの思いや歌に対するお考えを色々と述べられています。私もこのアルバムを買って聴いてみましたが、彼女の歌声、とっても清涼感があって何より日本語の発音がとても美しいです。
私は前からお話ししておりますように、華流音楽も好きなのですが、台湾、香港、そして中国大陸とどこへ行ってもテレサは有名で彼女の歌は愛されていました。香港には彼女を追悼した珈琲店があったり、台湾にはテレサの墓地があったり・・・、テレサが歌う中国語の曲も本当に素敵なものが多いです。私は若い頃はあまり彼女の良さがわかりませんでしたが、年を重ねる度に、そして中国で生活をした経験も合わさってその良さを噛みしめるようになってきました。
このエンレイさんおアルバムですが、中に私の好きな「香港~Hong Kong~」も収められていて、またこのエンレイさんバージョンもGoodです。ヴィクトリア湾の夜景を見ながら主人公の女性が涙する姿が思い浮かびます。
彼女のことをもっと知りたい方は、彼女のオフィシャルサイトまで。
http://en-ray.asia/