(本頁は「寒風山から見た白いお山。」の続きです。)
男鹿には寒風山以外にもうひとつ火山地形がある。
ただしこちらは山ではなく、噴火口だけ。このタイプの火山はマール(maar)と呼ばれるが、
水蒸気爆発またはマグマ水蒸気爆発により形成された円形の噴火口だ。
そこに水が溜まって出来た小さな湖が目潟で、海水が入り込んで湾になったのが戸賀湾。
目潟の方は一ノ目潟、二ノ目潟、三ノ目潟と三個あり、先のふたつは八望台から眺めることが出来る。
戸賀湾と二ノ目潟、大小のマールが重なって見える風景は有名だと思う。
八望台の展望台から見た戸賀湾と二ノ目潟。
参考(非合法)マップ
一ノ目潟は展望台からちょっと見えにくい。道路を少し北に行くとよく見えるようになる。
この場所から見た二ノ目潟を。
男鹿のマール湖のひとつ、三ノ目潟は八望台から見えない。
それどころか(航空写真以外)どこからも見えない不思議な湖だ。
私は比較的近場の秋田市に長年住んでいるものの、三ノ目潟へ行ったとか見たという報告を
今まで聞いたことがなかった。
ネットで検索してみたら、佐竹敦さんのブログに詳細な報告(こちら)を見つけた。
その報告を参考にさせて頂き、2021年2月28日に訪ねてみた。
こんな時期に訪ねたのは、夏場だと草が繁り、道がわかりにくくなっているかもしれないので・・・。
参考(非合法)マップをもう一枚。
出発地点は男鹿水族館GAOの上にある戸賀湾展望公園駐車場。
今日の日本海は素晴らしく青かった。
駐車場の奥、山側の方に何やら入口のようなもの(ゲート)を見つけた。
車は入れないが、細いコンクリ舗装道が続いている。少し歩くと、舗装が途切れ、広い畑道に変わる。
ゲートとコンクリ舗装道 畑道
道の左側、戸賀湾が美しいが、手前は夏場、凄い藪になりそうだ。
佐竹さんはこの辺りから右側、山の方に入られ、果敢に藪こぎされたとあるが、私はそのまま畑道を直進した。
20分くらい歩いただろうか、両側が林になり、何も見えなくなる。
左に樹間越しに再び戸賀湾が見えるようになったところで反対側を見たら、樹間越しに三ノ目潟の湖面が見えた。
樹間越しに再び戸賀湾 樹間越しに三ノ目潟
ただし樹林が濃く、湖面が見えにくい。夏場だと樹木の葉でもっと見えにくいだろう。
一箇所だけ、割とよく見えるポイントが有った
が、それを最後に湖面は全く見えなくなり、道も細く頼りなくなって来た。
そのため引き返し、湖畔に下りるポイントを探す。
結局、先の「再び戸賀湾が見えるようになった」あたりが一番、湖面に近く、そこから降下を開始する。
けっこう傾斜はきつく、木の枝に掴まりながら慎重に降りた。
降り口付近 斜面を振り返る
湖畔に到着。手前の水は澄んでいる。
対岸の方は逆光で眩しい。ハレーションがひどく、多くの写真は失敗していた。
佐竹敦さんの報告では、三ノ目潟は「エメラルドグリーンの美しい湖」と表現されていたが、
今日はそうでもなかった。まだ春が浅いので水面の大部分は凍っており、
また時間の関係か、もろ逆光で青味は感じられなかった。
もう一ヶ月くらい待って緑が芽吹く頃、午後にまた来てみようかなと思った。
最後に今日、三ノ目潟への行き来で見かけた花や虫?など。
男鹿はフクジュソウが早く咲く場所だが、まだ二月の今日、咲いているとは驚きだった。
フクジュソウ フキノトウ
ナニワズ
オオイヌノフグリ 綺麗な繭
ウスタビガの繭(抜け殻)が道端に落ちていた。こんな綺麗なグリーンの繭は久しぶりに見た。
以上。
まだ、足が(膝)元気だったので
同じところに車を置いて行きました。
春先の芽吹きの前か、初冬の葉っぱが全部おちたころでないと、行けない所でした。
見えた時は、ちょっとした探検気分で、感動でしたよ。湖面の近くまで行けました。
画像では、藪は益々ひどくなっている気がします。
ミルクさんも行かれたんですか。さすがですね。
私の方は先月中頃でしたか、face bookの方で
同じ秋田市の友人と探検してみようという話になり、
私の方が一足早く行ってしまいました。
「エメラルドグリーンの美しい湖」との触れ込みなのに、
氷や光条件のせいでそうではありませんでした。
四月になったらもう一度チャレンジしてみようと思ってます。
また、実際に三ノ目潟にも行かれたとのこと。お疲れ様でした。
私はもう何十年も三ノ目潟を一目見たいと思い続けていた末に訪ねたので、湖畔に立てた瞬間は心から感動しました。
私が訪ねたのは8月14日で晴天だったこともあり、湖面はモウズイカさんが訪ねた時よりはキレイだったと思いますが、エメラルドグリーンは少し誇張が入ってるかも知れません。
貴サイトの導きがあったおかげで、三の目潟に行くことが出来ました。
重ねて御礼申し上げます。
実はこの後、3月11日も行っております
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/d15edb408bd26e125252a82f7e9d1f2b
が、景観的には格別大きな変化はありませんでした。
草藪の生長がストップする秋にまた訪ねようかなと思っております。
その折にはまたレポートしようと思っております。