本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである(2020/04/16 初回アップ)。
(2023/02/19 写真を入れ替え、カテゴリーを変更し、再アップ)。
7月上旬のとある日、
ガーデニング仲間の土樋さん(お庭はこちら)から次のようなメールがあった。
「・・・大場谷地?でしたっけ 玉川温泉からもう少し鹿角方面に来た湿原に行ってきました。
キスゲ ツツジ ワタスゲ コバイケイソウが 爆発的?に咲いてました。足元にも小花がいっぱい。
毎年、今頃訪れてますが 昨年とは大違いでした。 自然の造形美には敵いません。・・・」
ん? (´π`; ナニナニ?
今頃の時期の大場谷地はそんなにたいしたことがない筈なのにいったいどうしたことだろう。
でも沈着冷静な彼女がわざわざメールをよこすくらいだから、何か凄いことになってるかもしれん。
こりゃタイヘンだ~! ε=ε=へ(+´π`;)ノ と私も行ってみた。
クルマを降りて、歩き出した途端、いきなり満開モードに圧倒される。
少し歩くと、ワタスゲの実(果穂)が加わってきた。
うわっ( ̄π ̄; おみごと!
湿原の奥に白く光るものは何だろう?
これもワタスゲの群生とすぐにわかったものの、
( ̄π ̄;こんなに密なワタスゲの花(実)風景はいまだかつて見たことが無かった。
ニッコウキスゲもほどよく混じっている。
湿原の中ほどから、焼山方面を振り返る。
70歳くらいの女性が仰るには、
「(^_^;)地元なので、何十年も前から数え切れないくらい通ってますが、
こんなにびっしりとワタスゲが咲いたのは初めてです。」
山慣れしている感じの初老の男性は、
「( ̄π ̄;今年のワタスゲは異常だ。天変地異の前触れかもしれん。」
ちなみに昨年のほぼ同時期、ほぼ同じ場所はこうだった。
2008年7月上旬某日
いかに今年、ワタスゲが多いか、お分かりかと思う。
何だか♪綿の国星に迷い込んだような気分 。
耳かきの綿のようなものは花ではなく果穂。
ちなみにワタスゲの花はこんな感じ。
ワタスゲの花。2009/06/02撮影。
ワタスゲ以外の花は・・・
レンゲツツジやニッコウキスゲ も例年より多い感じ。
去年は全く不発だったコバイケイソウが今年はいっぱい花穂をあげていた。
もう少し早く来てたら、もっと新鮮な眺めだったろう。
コバイケイソウ
ハクサンチドリ
再びワタスゲ。
この湿原では、木までもワタスゲ化していた。
嘘。正しくはサワフタギの花だった。
日が陰って来た。
大場谷地よ。今年は素晴らしい花(実)風景をありがとう。
以上。
2023/02/19 追記。
大場谷地湿原は人食いクマの出没等により、2018年以降、立ち入りが制限されております。
今年(2023年)はそろそろ解禁されるかと思いましたが、先ごろ、立ち入り制限の延期が発表されました。
解禁されたら行ってみたい。
大場谷地は五月下旬のミズバショウ、エゾノリュウキンカを皮切りに花の多い湿原ですが、
この年のワタスゲには私も吃驚しました。
なお本文中で地元の70歳台の女性が何十年と通っているのに初めてだ・・・と
仰るくらいですから、今回の一斉開花結実は50年単位で一度有るか無いかの現象だと思われます。
クマの出没には困ったもんです。
私も2018年以来ずっと入っておりません。
早く解禁になるといいですね。