年末になると、いつもその年に見た鳥海山のまとめ頁を作成しております
(2023年はこちら⇒「2023年の鳥海山。彼方此方から」)。
同じようなことが他の山でもできないかと思い、少し検討してみました。
すると隣県岩手の名山、岩手山については、年に数回、見ているのでナントカ出来そう・・・
ただし毎月見ているわけではないので、鳥海山のように一年単位で作成することは困難ですが、
複数年ならば、枚数も多くなるので、今度は楽に出来ます。
しかし単に見た順にダラダラ並べてもつまらい。
どのように写真を配列するかで悩みました。
2020/11/17 盛岡市生出付近から。
鳥海山は山形秋田に跨って聳え、見る角度によっては
同じ山とは思えないほど大きく姿を変えます。
岩手山でも状況は同じでした。
そこで東西南北の四方向から眺めたものに頁を分けてみることにしました。
まずは東から見た岩手山です。
このお山、片側は裾を引いた成層火山なのに、もう一方は山が連なることから、
「南部片富士」とも呼ばれますが、
それは盛岡市街地など南側や八幡平市など北側から見た姿です。
現在は盛岡市になっておりますが、
歌人・石川啄木の出身地、旧・玉山村(澁民村)から
現在は八幡平市になっている旧・西目町の西目インターにかけての東側の
低地から見える岩手山は、(冒頭写真のように)片富士ではなく、
「両側が富士山」。それも極めて端正でスマートな富士山です。
参考マップ
しばし澁民村付近から見た両富士、
コンパクトでハンサムな岩手山をお愉しみ下さい。
2019/12/09
2023/03/11
2022/05/10
2023/05/25
次の三枚は少し北、八幡平市(旧・西根町)西根インター付近から。
少し丸くなった岩手山です。
2023/03/11
2022/05/10
2023/05/03
岩手山の東北東斜面には1731年の噴火で流れ出した焼走り溶岩流があります。
その下端から眺めた岩手山は丸みを帯びた両富士です。
2019/05/10
澁民村から真東方向には姫神山が見えます。
2020/11/17
このお山、高さは1124mで、岩手山(2038m)の半分ほどしかないのですが、
奇麗なピラミッド型で、山としての存在感は岩手山に引けを取らないものがあります。
上の写真は石川啄木第一号歌碑のすぐ近くから撮ったものですが、
この歌碑から岩手山は(樹木や家屋のかげで)よく見えず、
よく見えるのは姫神山の方なんです。
それはさておき、姫神山は岩手山の展望所としても素晴らしいお山です。
以下、姫神山から眺めた岩手山を続けます。
姫神山のメイン登山コース、一本杉の園地から。桜がちょうど盛りでした。
2019/05/10
次はコワ坂コースの途中から。
あまり紅くないですが、モルゲンロートの最中です。
2020/11/17
姫神山山頂から数枚。
2019/05/10
姫神山頂から見る岩手山は、奥羽脊梁の山並みより一歩、前に進み出て聳えています。
2022/05/10
右側、八幡平の山並みはバックダンサーのようです。
2022/05/10
左には乳頭山(烏帽子岳)が太刀持ち、右には源太ヶ岳が露払い・・・
と無理やり横綱の土俵入りに喩えたりして。
2022/05/10
岩手山をアップで。右下斜面の草地のようなものは陸上自衛隊岩手山演習場。
この日は演習が行われ、大砲の音が姫神山にも木霊してました。
姫神山から更に東へ移動すると、北上山地に入ってしまうため、
岩手山は見えなくなりますが、岩洞湖まで行くと、ほんのちょっぴり見える場所が有ります。
2023/05/25
岩洞湖のダムサイトの端っこに行くと、岩手山と姫神山が並んで見えます。
2023/05/25
以上。
「岩手山・東西南北/次は南から」へ続く。
私が結構好きなのは、安比高原スキー場から。北からになるんでしょうか。
冬は見えない日が多いですが、見えたときは「こんにちは!」と挨拶したくなります。
今回、「東南西北」と銘打って岩手山を語っておりますが、北から見た姿は最後を予定してます。
安比高原など北からの姿は、実は手持ち写真が少なかったので、
今年の1月20日に撮影に行きました。その次第はこちら↓
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/6c34c865a6666d590e99bba02653ac72
八幡平市役所まで北上しましたが、この日は何故か雲に取り付かれてしまい、
真北からの姿を眺めることは出来ませんでした。
いつかまた再チャレンジしてみます。