面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

英語民間試験の導入延期

2019-11-01 23:33:49 | 政治
大学入試に英語民間試験を活用する文部科学省の方針は延期された。

直接の要因は萩生田光一文部科学大臣の「身の丈」発言だが、元々無理だったのだ。

都市部に住んでいる生徒は何度も受けやすいが、僻地、離島に住んでいる生徒は受験することさえ困難だ。

受験料の問題もある。裕福な家庭の子供は何度でも受けられるが、裕福でない家庭の子供は経済的に機会が限られてしまう。

「読む、書く、聞く、話す」の4技能を計るための大学入試ならばセンター試験の英語にそのような共通試験を作るべきであって「民間試験」で入試をするべきではない。

安倍晋三、小泉純一郎と竹中平蔵からか、の「民間至上主義」によって官が責任を持ってやるべき分野でさえも「民営化」されるようになっていった。

大阪府市の窓口職員は公務員が馘を切られ、パソナの派遣職員に置き換わった。刑務所も一部が民営化された。学校も株式会社立などというものまでできた(もう私立学校に転換したはずだが)。

センター試験でさえ記述式が導入され、採点が「民営化」されることになった。50万人もが受ける試験で「公平性」を確保しようとすればマークシート方式にならざるを得ない。それで何の問題もなかったのだから記述式導入は不要であった。記述式は二次試験で問えば良いのだ。ベネッセの子会社に61億円で採点を任せただけであった。

民営化最大の失敗が「郵政民営化」だ。郵便局は黒字だから国営で何の問題もなかった。赤字でも必要な分野には税金を投入し、公営でやるべきだが。

郵政民営化によってかんぽ生命はノルマ至上主義に陥り、郵便局ブランドを悪用して高齢者を騙しただけだ。郵政民営化という愚挙郵政民営化の末路かんぽ生命の不正どこまで続く泥濘ぞ

安倍晋三や彼を取り巻く一派は財界や外資が、もちろん自分達もだが、儲かれば良いとしか考えていない。国民など二の次、三の次だ。安倍晋三は小泉純一郎でさえしていた靖国神社参拝さえしない。

「今だけ、金だけ、自分だけ」なのだ。だがこうした輩に政権を委ねている国民にも責任がある。野党が如何に無能だとしても。

準備していた受験生には悪いが、英語の民間試験活用が延期されて本当に良かった。その点萩生田光一文部科学大臣には心から感謝している。

延期しているうちに安倍晋三政権が崩壊し、英語民間試験活用が中止になればなお良いのだが。

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