~~引用ここから~~

(略)
死刑反対論者の弁護士
証言台の右手には、この差し戻し控訴審から就いた21人からなる弁護団が2列に机を並べて座っている。
その前列、裁判長寄りの場所に主任弁護人が座っていた。
見慣れた顔だった。
死刑反対論者として知られ、俗にいう人権派弁護士。そして、麻原彰晃の主任弁護人を務めていた弁護士だった。
かねてより彼の持論はこうだ。現在の裁判所は、死刑を憲法違反と認めることはない。ならば、典型的な死刑が予想されるケースでは長く裁判を継続していく以外に方法がない。死刑の確定をより先に延ばすというのが、被告人の最大の弁護になる。そう公言しているのだ。
それが、麻原裁判の長期化にもつながっていたし、この事件で差し戻しが決定した最高裁判所の弁論に臨んでも、欠席届を提出して、期日当日に出廷せずに、すっぽかしていた。そうして、やっぱり裁判を先送りさせていた。
もっとも、過去においても、公判をすっぽかして、裁判を進めさせないことが繰り返しあった。
それも、被告人の意思や利益よりも、弁護士の主義や都合を優先させる。麻原裁判でも、被告人が出廷しているにも拘らず、裁判をボイコットしたことがあったし、その麻原が、反対尋問をやめてくれ、意見陳述をさせてくれ、と懇願しても、これを無視した挙げ句に、裁判の長期化どころか、被告人の口を噤ませてしまったことは、既に語った通りだ。
むしろ、裁判の先送りよりも、公判を混乱させるところに、この弁護士の本領があった。死刑反対論者どころか、もはや運動家だった。
レイプ目的と殺意の否定
とにかく抗うこと、抵抗姿勢を示す。そして、今回のような大きな事件となれば、徒党のように大きな弁護団を結成する。法廷に数の威力でデモンストレーションしてみせるパターンが定着していた。
それでも、法廷で彼の顔を見るのも久々だった。
麻原裁判が継続中の98年12月に、この主任弁護人が逮捕されていた。逮捕容疑は強制執行妨害。自分が顧問弁護士をつとめる不動産会社の差し押えを逃れようと、会社所有のビルのテナント料をダミー会社に移して誤魔化す指示をしたというのだ。それも、裁判所の差し押えだったという。
最後に弁護士の姿を見たのは、彼の初公判のときだった。麻原が裁かれるのと同じ、東京地裁第104号法廷。いままで麻原が座っていた場所に、手錠をして連れてこられた姿を見た時は、悪い夢を見ているようだった。
それ以来、麻原裁判にも姿を見せず、自分の裁判への対応で、それどころではなかったらしい。
結局、彼の裁判は一審で無罪となる。
再び弁護士としての活動を再開したところで、世に知られた死刑反対運動家のもとに、この手の事件が舞い込んできたのだった。
そこで、これまでの少年の主張を一変。弁護団があらためて主張したことといえば、レイプ目的と殺意をすべて否定したことだった。
~~引用ここまで~~
文春が「光市母子殺害事件」を改めて記事にしていたので改めて思うのだが、死刑廃止論者達は何の執念で死刑を廃止しようとするのだろうか。死刑になる犯罪者は救いようのない悪党ばかりだ。彼らを死刑から無期懲役や終身刑にして何になるというのだろう。
もっともツイッターをやっていると同質性が高いとされる日本人でも思想は様々であり、人は決してわかりあえないとわかる。嘘だと思うなら死刑存廃論や同性婚問題などでSNSで議論してみれば良い。議論は平行線だし、相手は人格否定までしてくるから。どちらの立場であろうとも。
死刑廃止論者は高裁判事にもそれなりの数が入り込んでいて、5人6人殺す殺人鬼でも無期懲役にしてしまうのだ。
死刑判決の基準 - 面白く、そして下らない
私には理解不能だが、ある人にとってはどうでも良いことが、他の人にとっては命を懸けるに値することもあるということだろうか。

『犬がある日かわいい犬と出合った。そのまま「やっちゃった」』 光市母子殺害、犯人の“偽りの反省” | 文春オンライン
1999年4月14日、山口県光市の団地アパートの一室で起きた母子殺害事件。当時18歳だった少年は抵抗する女性の頸部を圧迫して殺害した後、屍姦...
文春オンライン
(略)
死刑反対論者の弁護士
証言台の右手には、この差し戻し控訴審から就いた21人からなる弁護団が2列に机を並べて座っている。
その前列、裁判長寄りの場所に主任弁護人が座っていた。
見慣れた顔だった。
死刑反対論者として知られ、俗にいう人権派弁護士。そして、麻原彰晃の主任弁護人を務めていた弁護士だった。
かねてより彼の持論はこうだ。現在の裁判所は、死刑を憲法違反と認めることはない。ならば、典型的な死刑が予想されるケースでは長く裁判を継続していく以外に方法がない。死刑の確定をより先に延ばすというのが、被告人の最大の弁護になる。そう公言しているのだ。
それが、麻原裁判の長期化にもつながっていたし、この事件で差し戻しが決定した最高裁判所の弁論に臨んでも、欠席届を提出して、期日当日に出廷せずに、すっぽかしていた。そうして、やっぱり裁判を先送りさせていた。
もっとも、過去においても、公判をすっぽかして、裁判を進めさせないことが繰り返しあった。
それも、被告人の意思や利益よりも、弁護士の主義や都合を優先させる。麻原裁判でも、被告人が出廷しているにも拘らず、裁判をボイコットしたことがあったし、その麻原が、反対尋問をやめてくれ、意見陳述をさせてくれ、と懇願しても、これを無視した挙げ句に、裁判の長期化どころか、被告人の口を噤ませてしまったことは、既に語った通りだ。
むしろ、裁判の先送りよりも、公判を混乱させるところに、この弁護士の本領があった。死刑反対論者どころか、もはや運動家だった。
レイプ目的と殺意の否定
とにかく抗うこと、抵抗姿勢を示す。そして、今回のような大きな事件となれば、徒党のように大きな弁護団を結成する。法廷に数の威力でデモンストレーションしてみせるパターンが定着していた。
それでも、法廷で彼の顔を見るのも久々だった。
麻原裁判が継続中の98年12月に、この主任弁護人が逮捕されていた。逮捕容疑は強制執行妨害。自分が顧問弁護士をつとめる不動産会社の差し押えを逃れようと、会社所有のビルのテナント料をダミー会社に移して誤魔化す指示をしたというのだ。それも、裁判所の差し押えだったという。
最後に弁護士の姿を見たのは、彼の初公判のときだった。麻原が裁かれるのと同じ、東京地裁第104号法廷。いままで麻原が座っていた場所に、手錠をして連れてこられた姿を見た時は、悪い夢を見ているようだった。
それ以来、麻原裁判にも姿を見せず、自分の裁判への対応で、それどころではなかったらしい。
結局、彼の裁判は一審で無罪となる。
再び弁護士としての活動を再開したところで、世に知られた死刑反対運動家のもとに、この手の事件が舞い込んできたのだった。
そこで、これまでの少年の主張を一変。弁護団があらためて主張したことといえば、レイプ目的と殺意をすべて否定したことだった。
~~引用ここまで~~
文春が「光市母子殺害事件」を改めて記事にしていたので改めて思うのだが、死刑廃止論者達は何の執念で死刑を廃止しようとするのだろうか。死刑になる犯罪者は救いようのない悪党ばかりだ。彼らを死刑から無期懲役や終身刑にして何になるというのだろう。
もっともツイッターをやっていると同質性が高いとされる日本人でも思想は様々であり、人は決してわかりあえないとわかる。嘘だと思うなら死刑存廃論や同性婚問題などでSNSで議論してみれば良い。議論は平行線だし、相手は人格否定までしてくるから。どちらの立場であろうとも。
死刑廃止論者は高裁判事にもそれなりの数が入り込んでいて、5人6人殺す殺人鬼でも無期懲役にしてしまうのだ。
死刑判決の基準 - 面白く、そして下らない
私には理解不能だが、ある人にとってはどうでも良いことが、他の人にとっては命を懸けるに値することもあるということだろうか。
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