人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

迷いと悟り

2015-01-12 | 日記


雲一つ無い快晴の日あれば、雨風のすさぶ日もある。

雨風と快晴の別は有っても、空に善悪の差別は無い。

空に晴雲風雨の優劣を比べる物差しなど無きが如く、

心に、喜怒哀楽の有る無しを差別する物差しは無い。

心の一切は、我と神羅万象が一つに同時成道してる。

対象の認識未だ到らぬ処は、対象を認める我も無い。

我想う故に我在りとは、想いを対象と見る処の妄覚。

見るものを対象として見る処が、我見に他ならない。

迷いを対象として扱う時、自らの観念の狭間に迷う。

迷っても迷いのままで在れば、その場その時の事実。

時と処の縁に、生じては滅してゆく事実と心は一つ。

事実としての迷いであれば、事実として対処できる。

知らぬ土地の道に迷うとも、観念に迷うことは無用。

迷いと認め対象としなければ、時が織り成す心模様。

迷いと呼ぶ状態が只在るだけで、迷う主体が居ない。

一つの処は一つと認める対象も我も無く、故に一つ。

認め得る対象が無い処は、迷いと悟りの分別も無い。

今日の縁:
「考え方でつかむと・・」
https://www.youtube.com/watch?v=sF1Sq4xPTE0
「修行方法法話」
https://www.youtube.com/watch?v=Mzwy0F_Hpdw