何処から来て何処へ行くのか?
AからBは、自己の懐の観念。
事実の在る処、比較は立たず。
AはAの事実として生じ滅す。
BはBの事実として生じ滅す。
右は右の唯一、左は左の唯一。
右左を、同時に見る事を得ず。
左を見る処に、右は既に無し。
即ち、【二僧巻簾】一得一失。
左の始りと右の終りは等しい。
事実は常に、生死一如の不二。
有ると想うのは、過去の残像。
法は当たり前の、本来の面目。
事実を離れて法は無く、一如。
頭で作り出した、観念に非ず。
只今に、もう一つの只今なく、
二見の立たぬ処に、比較なし。
比較を絶す処は、時空を滅す。
来る処も去る処も無く、不動。
行くものは行かず、自他不二。
随所に主と為せば、立処皆真。
法は常に、今・此処を離れず。
今日の縁: 二僧巻簾
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