人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

何処にも行かぬ此処におる

2015-11-25 | 日記



何処から来て何処へ行くのか?

AからBは、自己の懐の観念。

事実の在る処、比較は立たず。

AはAの事実として生じ滅す。

BはBの事実として生じ滅す。

右は右の唯一、左は左の唯一。

右左を、同時に見る事を得ず。

左を見る処に、右は既に無し。

即ち、【二僧巻簾】一得一失。

左の始りと右の終りは等しい。

事実は常に、生死一如の不二。

有ると想うのは、過去の残像。

法は当たり前の、本来の面目。

事実を離れて法は無く、一如。

頭で作り出した、観念に非ず。

只今に、もう一つの只今なく、

二見の立たぬ処に、比較なし。

比較を絶す処は、時空を滅す。

来る処も去る処も無く、不動。

行くものは行かず、自他不二。

随所に主と為せば、立処皆真。

法は常に、今・此処を離れず。


今日の縁:   二僧巻簾
http://blog.livedoor.jp/jinenzazen/archives/2364556.html