生 死
2018-10-19 | 日記

禅は我の思想信条の上に立たず
昨日と明日を前後際断した事実
仏法が問う処の生死は只今の事
有機体の誕生と死滅の事に非ず
認識の生滅は我の生死に等しく
対象を認める時と処に我は生じ
対象を忘じる時と処に我は滅す
未だ彼を認める以前は此も不生
一切は我と森羅万象の同時成道
右を生ず処と左の滅す処は一如
左を生ず処と右の滅す処は一如
見る主体と客体の生滅は等しく
生じ滅す処は因果一如の縁起生
只今と今日と一生に差別は無く
一得一失の法に際なく隔て無し
生死を分かつ処は我の相対二見
法は認識の及ばぬ処の生死一如
我と大地有情の生死は只今の事
認識の始め終りを知る者は無く
生の始めを知らず終りを知らず
