40代女性です。
不安神経症があり精神科の薬を飲んでおられました。
不眠も重なり、漢方薬を求めて当院を受診されました。
加味帰脾湯(かみきひとう)が自分に合っているとのことで、
これをずっと飲んでいます。
彼女にはもう1つ悩みがありました。
受診された時期は冬だったので、月経困難、口唇の乾燥、足腰の冷えを
強く訴えていました。
温経湯(うんけいとう)が症状の改善に有効でした。
ところが、ここ2ヶ月間で顔面ののぼせ、汗を多くかく、月経痛が目立ってきました。
冬場と全然症状が違います。
同じ人でこうも違うのかと感じます。
これも現実ですので、温経湯を中止して桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)をお出ししたら、「のぼせなくなって調子がいい!」と。
夏場はこれで決定です。
皮膚疾患で、冬と夏で皮膚の様子が違うので漢方薬を変更することはよくありますが、
それ以外でも普通に対応すればよいのですね。
勉強になりました。