人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

加減復脈湯/ 甘潤存津,滋陰補血 . 柔肝緩急,潤燥養筋

2025-02-01 | 日記
 
[組成] 炙甘草・干地黄・生白芍18 麦門冬15 阿膠・火麻仁9
[用法] 水煎服。劇しき者は,甘草30に増量,地黄、白芍24に増量,麦門冬21gに増量。
[主治] 温病后期で,陰血が耗傷し,咽干舌燥,手足心熱,脈虚大者;或いは心中動悸,舌強ばり神昏 (昏睡)者;或いは熱退き身凉,唯耳聾者;或いは脈結代 (結滞)者;或いは口燥咽干し,神倦して眠らんと欲し,舌赤く苔は乾く。
 
[証析] 此の方は熱病后期の,陰血耗傷に設けられた。
熱は心営に入り,治療を経て,已に熱は退き身凉となるも,陰津は巳に熱劫を被り,心系に属する神、心、血、脈、舌などの各部分に累が及び,異常を現した。
陰津が虧損すると,養神がなされず,神昏、神倦となる; 心体が失養すると,動悸し不寧となる;脈が充盈を失うと,虚大となる;脈絡が時に微攣すると,結代となる; 竅隧が失養すると,舌は強ばり;血は変じて濃稠となり,舌は紅くなる;陰精が脱竭すると,耳は聾となり; 手足の中心は熱くなり,咽干口燥し,苔は乾く,これらは一群の陰津被劫の証候であり,心陰受損を証明する。
 
[病機] 熱病の傷陰。
[治法] 甘潤による存津,滋陰による補血法。
[方義] 熱邪が傷陰して心系の病変が出現したら,施治の要旨は甘潤存津にある。
此の方の主旨は育陰にあり甘草が主用されるのは,心気の虚を補い,心系の急を緩め,并せて甘には守津回の作用があり,心気、心陰、心脈の三方面を兼顧できるからである;地黄の功は専ら凉血養陰で,血中の余熱を清し,阿膠と合さり陰血を滋養する;麦冬は血中の津液を滋し,白芍は益陰と脈絡の痙攣を緩め,火麻仁は燥渋を潤す,合せて,能く甘潤存津,滋陰補血の功効を呈現する。
 
 
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