
そう子ちゃんからもらったクリスマスカード。虫のサンタさんせいぞろい。
ツリーを飾らなくなってから何年たつことか……。
でも今年は小学生の虫友から、すごーい!クリスマス・カードが送られてきて、
にわかにクリスマス気分にひたっています。
カードを送ってくれたのは、夏のイベントで出会った小学1年生のそう子ちゃんです。
カードを開くと……!!!

『ファーブルこん虫きをよみました。
ヒジリタマコガネがいいとおもいました。
ふんをころがすのがいいとおもいます』
そして今年そう子ちゃんは「かんきょうえにっきしょう」を受賞したのだそうです。
おめでとう!
その絵日記の縮小版が反対側に貼ってありました。
あまりにすばらしいので、下に書き写してみます。
『(絵:オオヒラタシデムシ)
2012年8月18日 天気 はれ
もりにごみがないのは、むしがいるからだ。
ごみをたべてくれたり、おそうじをしてくれる。
たとえばしんだむしとか、なまごみをたべてくれる。
ごみをたべるむし。
アオオサムシ、スジアオオアサムシ、クビアカツヤゴモクムシ、オオヒラタシデムシ、
みずのなかではゲンゴロウ、ガムシ。
にんげんはごみをたべられないから、むしにたすけてもらってる。
むしは、だいじだ』
「むしは、だいじだ」と言い切っている結びの一行。ドシンと重い説得力があります。
まだ7歳だけれど、2歳からずうっと虫を見てきたそう子ちゃんの虫愛と、日々の観察の実感がこの一行に凝縮されている。
(物書きのはしくれとして言うと……この文章は構成がすばらしい。筋道だっていて、簡潔で、ちゃんと情報が盛り込まれていて、こびていない。だから最後の一行が効いてくる。見習いたい!)
小さくて、見かけが地味で、地を這っている虫にまで、ますます虫目に磨きがかかっているそう子ちゃんと、来年もいっしょに虫さがしに行きたいです。
そして、きょうはこれから、ジンメンカメムシ(オオアカカメムシ)人形を、もうひとりの小学生虫友まゆ子ちゃん といっしょにつくることになっています。
マレーシアに虫さがし旅行に行ったとき、地元民のオランアスリたちが、チョウばっかり採ってきてくれるのに、ちょっとがっかりしていたまゆ子ちゃん。
ほんとに観たかったのはカメムシとかバッタとかだったから。
で、言葉の通じないオランアスリに、バッグのなかから、この人形を取り出して見せたところ、オランアスリたちは大喜び。ジンメンカメムシのいるところに案内してもらえた……という大活躍をした人形なのです。

でもどこに行くにもいっしょに連れて行くので、さすがにこのところクチャッとしてきた。2代目をつくりたい、ときいて、この人形を見せてもらった時から「ほしい……」と思っていた私もいっしょにつくることにしました。
2代目なのでちょっと手をかけて、原毛からフェルトをつくり、ニードルフェルティングでつくろうということに。
今年は虫が縁でいろんな人に出会うことができました。小学生から80歳代まで。
好きなことがいっしょなら、年の差なんて……。
あ、メリー・クリスマス!