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鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

クリスマスの虫ガールたち

2012-12-24 18:30:05 | 日記

 そう子ちゃんからもらったクリスマスカード。虫のサンタさんせいぞろい。


 ツリーを飾らなくなってから何年たつことか……。
でも今年は小学生の虫友から、すごーい!クリスマス・カードが送られてきて、
にわかにクリスマス気分にひたっています。


 カードを送ってくれたのは、夏のイベントで出会った小学1年生のそう子ちゃんです。

 
 カードを開くと……!!!


『ファーブルこん虫きをよみました。
ヒジリタマコガネがいいとおもいました。
ふんをころがすのがいいとおもいます』


 そして今年そう子ちゃんは「かんきょうえにっきしょう」を受賞したのだそうです。
おめでとう!
その絵日記の縮小版が反対側に貼ってありました。
 あまりにすばらしいので、下に書き写してみます。

『(絵:オオヒラタシデムシ)

 2012年8月18日 天気 はれ

  もりにごみがないのは、むしがいるからだ。
 ごみをたべてくれたり、おそうじをしてくれる。
たとえばしんだむしとか、なまごみをたべてくれる。
  ごみをたべるむし。
アオオサムシ、スジアオオアサムシ、クビアカツヤゴモクムシ、オオヒラタシデムシ、
みずのなかではゲンゴロウ、ガムシ。
 にんげんはごみをたべられないから、むしにたすけてもらってる。
 むしは、だいじだ』



 「むしは、だいじだ」と言い切っている結びの一行。ドシンと重い説得力があります。
 まだ7歳だけれど、2歳からずうっと虫を見てきたそう子ちゃんの虫愛と、日々の観察の実感がこの一行に凝縮されている。
(物書きのはしくれとして言うと……この文章は構成がすばらしい。筋道だっていて、簡潔で、ちゃんと情報が盛り込まれていて、こびていない。だから最後の一行が効いてくる。見習いたい!)
 小さくて、見かけが地味で、地を這っている虫にまで、ますます虫目に磨きがかかっているそう子ちゃんと、来年もいっしょに虫さがしに行きたいです。





 そして、きょうはこれから、ジンメンカメムシ(オオアカカメムシ)人形を、もうひとりの小学生虫友まゆ子ちゃん といっしょにつくることになっています。

 マレーシアに虫さがし旅行に行ったとき、地元民のオランアスリたちが、チョウばっかり採ってきてくれるのに、ちょっとがっかりしていたまゆ子ちゃん。
ほんとに観たかったのはカメムシとかバッタとかだったから。
 で、言葉の通じないオランアスリに、バッグのなかから、この人形を取り出して見せたところ、オランアスリたちは大喜び。ジンメンカメムシのいるところに案内してもらえた……という大活躍をした人形なのです。



 でもどこに行くにもいっしょに連れて行くので、さすがにこのところクチャッとしてきた。2代目をつくりたい、ときいて、この人形を見せてもらった時から「ほしい……」と思っていた私もいっしょにつくることにしました。
 2代目なのでちょっと手をかけて、原毛からフェルトをつくり、ニードルフェルティングでつくろうということに。

 今年は虫が縁でいろんな人に出会うことができました。小学生から80歳代まで。
好きなことがいっしょなら、年の差なんて……。



 あ、メリー・クリスマス!
 




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