私は海外に行って両替をすると、とたんにケチになる傾向があります(いや、アンタはふだんからケチよ、というご指摘もあるかと思いますが、以下を読めば私はここまで金勘定ができないのですから、ケチになりようがないことがわかるでしょう)。たぶん、計算が苦手なので、間違える不安からそうなるのではないでしょうか
1リンギット紙幣は薄いプラスチックみたいな材質。
10リンギット紙幣の裏はラフレシア。
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今回の旅の仲間は4人。虫友2人、夫と私。
コタキナバルに着いてすぐのタクシー代も要るからとりあえず各々成田で10000円くらい両替していこうということに。成田のゲートで虫友Aがいいました。「ぼく何軒かみて32のとこ見つけましたよ!いやあ、成田でこんなにいいレートで替えられるならと多めに両替しちゃいました」とゴキゲンです。
あれ、私はよく考えずに一番手前の両替所で33.5だったけど、ちょっと損しちゃったかな…。
このとき、一同の頭に表示されているリンギの数字が低い方がレートが良いのだ、という認識がインプットされたのでした。つまり、33より32のほうがレートが良いと。
コタキナバルに着いた翌朝は、早くからホテル周辺の虫さがしをして、午後3時からの「バタフライガーデン&ライトトラップ・ツアー」の前に、コタキナバルの町へ出て、両替と買い物をしようということに。あらかじめ調べておいたウィスマ・ムルデカというショッピングセンターが両替のレートがいいこと、生物関係の書籍がいちばんそろっている店があるということで、タクシーで出かけました(4人で片道660円)。
ショッピングセンターのなかには、両替所が6軒もありました。私はそのうちの1軒、ちょっと強欲そう(にみえただけ)なおばあちゃんがやっているところで、また10000円を替えてみました。お札を受け取ってみて、あれ?思っていたのより、なんだか多い気がする…。で夫に「おばあちゃんが間違えたのかな、もしかするとまた間違えてくれるかもだから、あなたもあそこで替えて来たら?」と不謹慎なススメ。
4人が勝手に店を見て回り、疲れたので私はケンタッキーでお茶。すると「一番たくさん人が並んでいた両替所で替えてきた」という夫が、34.8で替えたばかりのリンギ紙幣をしげしげと見てつぶやきました。
「あのさ、俺たちの考えって逆なんじゃないかな…」
そ、そうかっ!!!だよねっ!!!数字が多い方が、たくさんリンギを買えるってことだから、30より34の方がいいレートなんだよ。大発見(大笑)
「俺、もう10000円替えてくるわっ」
そこへ、ふたりの旅の仲間も合流。さっそくこのビッグニュースを伝えると、ふたりともすっとんでいきました…。
いやはや。4人ともこんなに算数ができないとは…大丈夫なのか、この先…と自分のことはたなにあげて、ため息をつく私でした。
(ちなみに、日本円の額に約33倍するとマレーシアリンギットになります。つまり10リンギットは約330円ね)