木版画家の竹上妙さんの作品には、虫をモチーフにしたものがたくさんある。
そのどれもが、大胆で、元氣がよくて、視点がユニーク。
外苑前のギャラリーで個展を開かれているときき、行ってきました。
竹上妙さん。
私の大好きな、柿とカミキリムシの絵も。
きょうは桑沢デザイン研究所の生徒たちも見にきていて、大盛況。
この「春についてのうわさ」と題された作品は、私にとってとても特別な一点。
なぜかというと……この作品を6月に出す虫の本のカバーに使わせていただくことになったからだ。
テントウムシが、土の粒をもって転倒しているモチーフ
―これは実際に竹上さんが観た光景から生まれたのだそうだ。
こんな風に、テントウムシが転倒しながら土の粒を持ち上げているなんて、珍しい~
偶然行き合った足元のちょっと不思議な光景が、春の喜びとともに力強く表現されていて、見ていると水仙のいい香りが漂ってくるようだ。
ところでこの個展が開催されている TAMBOURIN-GALLERY(タンバリン・ギャラリー)は、とっても雰囲気がよくて、大好きなギャラリー。
地下鉄外苑前駅から、歩いて10分ほどだが、このあたりにくると緑が濃くて(街路樹にナナカマドやクルミの木がある!)、きょうのようなおだやかな春の日に歩いていくと、な~んともいい気持ち。
春の午後の空気があんまり気持ちよかったので、帰りはぶらぶら歩いてホットケーキで有名なカフェ香咲(カサ)に寄ったり、ミナ・ポルフォネンの小物ショップをのぞいたり、ベルコモンズのtheoryでシャツを買ってディーン&デルーカでオミヤゲにアップルパイ……。ワタリウムもあるし、珍しい植物があるフラワーショップ「風雅」もあるし……この道沿いには他にもいろんな楽しみがいっぱい。
竹上妙さんの展覧会『その日 この日 あの日』は、外苑前GALLERY TAMBOURINで4月28日(日)まで。
(11時から19時 最終日は18時)
GWの一日、外苑前を散歩がてら、買い物がてら、ぜひ!立ち寄ってみてください。