鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

ヤママユガ 卵~繭まで

2018-05-29 17:50:45 | 日記

 飯能にきてから、付近でヤママユガ類の卵や幼虫を見つけることができること、

そして飼育に十分な食草を供給し続けることができる―つまり養っていけるという環境ができたので

ヤママユガ、ヒメヤママユ、ウスタビガ、オオミズアオ(まだ卵)などを飼育してきました。

どんな風に生まれて、どんな風に成長して、そして営繭するのか―その一部始終を観たい。

 まずは3月7日に卵を見つけたヤママユガの成長アルバムです。

 

 4月1日孵化

 

 

 

最初の食事

 

元気~

 

兄弟も孵化して2齢になった

 

コナラの葉を食べて、食べて、食べて4齢になった。4月11日のこと。

 

食欲すさまじく、終齢になってもまだ食べる、食べる。

 

 

そして5月18日。食べるのをぴたっとやめ、体が縮んで、糸を吐き始め、営繭がはじまった。

 

 

まず粗く糸を編んで、形になるまで約1日。

 

翌朝、内壁も厚くなり、繭ができあがったよう。

ヤママユガの繭というと、薄黄色のものが多いが、できたばかりはこんな薄緑色をしている。

耳を近づけると中からは、まだカサコソ、と音がする。

内壁の補強が続いているのだろう。

この状態になったのが5月20日。

孵化から1か月と10日でした。

 でも羽化まで、この繭のなかでは幼虫の体がすっかり成虫の体につくりかえられる、という

ビッグイベントがはじまっている。

 

 

 

 

 

 

 


運動会をみながら

2018-05-28 06:56:08 | 日記

週末は、いつもの虫散策路にある小学校の運動会でした。

山間の小学校の運動場は広々として、子どもが多かった時代につくられたのでしょう。

生徒の数より保護者の人数のほうが多そう。

ここは運動会の場所取りの争いとは無縁。

散策の途中、いつも見下ろしながら和んでいる山に囲まれた運動場です。

 

手前の草むらには、ひっそりとアオシャクの一種。

 

ベニモンマイコモドキも。

 

 

付近にはアケビがたくさんあるのに、今年みつけたアケビコノハ幼虫は2匹。

そのうちの一匹が終齢となり、お別れのときが近付いてきた。

名残惜しい。

 

 

 


ちょっと見、地味でも

2018-05-26 15:30:14 | 日記

 道沿いにツツジの植え込みがあり、そこからいろんな植物がつんつん。

 そのなかの名前のわからない草に、一見地味な緑色の幼虫が、すっくと。

下半身太い。

 

よく見ると、ネコ耳もついてる。

横顔

 

調べてみるとコシロスジアオシャクの幼虫と判明。

そこから植物の名前もボタンヅルと判明。

いつも虫に植物の名前を教えてもらっています。

 

 


ぎょ ぎょっ!

2018-05-25 07:59:30 | 日記

 きのうは遠雷が聞こえる中、近くを散歩。

すると・・・・・・モモの樹の幹が、なんか変。

なにコレ!

びっしり

 

こういうの、ぞ、ぞっとくる人もいますよね。

私も軽くぞ、ぞっときました 笑

でもこれ、図鑑でみたことあるなあ。

そう、アカホシテントウという黒地に赤くにじんだような模様のある

けっこう大きくてつやつやしたテントウムシの蛹です。

まだ成虫はいませんでしたが、明日も観に行かなくては。

 

 テングチョウって、ものおじしないというか、時にはこちらにぶつかってくることもある行動もあるけれど

この個体は近寄っても全然平気。

見ていると、産卵まで。

 

 

 きょうはこれからちょっと楽しみな観察に出かけます。

もし目指すものがみつかったら、明日ご報告します。

 


カメノコテントウ三態

2018-05-24 15:52:16 | 日記

 今うちのそばのクルミの樹一帯には、カメノコテントウの幼虫(終齢)、蛹、新成虫がいっぱい。

約18ミリのジャンボサイズの終齢幼虫。

 

 

蛹は8ミリ

 

ぴかぴかの新成虫も9ミリ。

 カメノコテントウは憧れのテントウムシでした。

こんなにたくさん見られて、しあわせ。