飯能にきてから、付近でヤママユガ類の卵や幼虫を見つけることができること、
そして飼育に十分な食草を供給し続けることができる―つまり養っていけるという環境ができたので
ヤママユガ、ヒメヤママユ、ウスタビガ、オオミズアオ(まだ卵)などを飼育してきました。
どんな風に生まれて、どんな風に成長して、そして営繭するのか―その一部始終を観たい。
まずは3月7日に卵を見つけたヤママユガの成長アルバムです。
4月1日孵化
最初の食事
元気~
兄弟も孵化して2齢になった
コナラの葉を食べて、食べて、食べて4齢になった。4月11日のこと。
食欲すさまじく、終齢になってもまだ食べる、食べる。
そして5月18日。食べるのをぴたっとやめ、体が縮んで、糸を吐き始め、営繭がはじまった。
まず粗く糸を編んで、形になるまで約1日。
翌朝、内壁も厚くなり、繭ができあがったよう。
ヤママユガの繭というと、薄黄色のものが多いが、できたばかりはこんな薄緑色をしている。
耳を近づけると中からは、まだカサコソ、と音がする。
内壁の補強が続いているのだろう。
この状態になったのが5月20日。
孵化から1か月と10日でした。
でも羽化まで、この繭のなかでは幼虫の体がすっかり成虫の体につくりかえられる、という
ビッグイベントがはじまっている。