2月から企画をはじめたイベント『虫愛ずる一日』、
無事に終わりました。
虫さがしのハイシーズン中の開催ということで、
虫の好きな人は、みんな外に行っちゃうんじゃないか、と心配もあったけれど、
「雨なので、トークショーに申し込みたい」という連絡もあり、
雨が幸いしたかもです。
予想をはるかに上回るたくさんの方に、来ていただき、
ほんとうにありがとうございました!!!
展示も販売も、トークショーもワークショップも、
虫好きなみなさんの熱気で、冷房も効かないかんじ。
行き届かないことも多々ありましたこと、
お詫びいたします。
また会場では、たくさんの方に声をかけていただき、
わたしにとっては、虫愛ずる、めくるめく一日でした。
スナップで、会場の様子をご覧ください。
ようこそ!
入口でトホシテントウがお出迎え。
中山泰のイラストはピンクのゾウムシ。
イベント開催の相棒、宇佐美朋子さんの力作。
布に手書きの作品。
木版画作家竹上妙さんの作品。
竹上さんの作品では虫たちがみんな喜びにあふれていて、見ているとこっちも元気になる。
そして、次は漫画家秋山亜由子さんの、
『むしけら様』と『昆虫稼業』の原画!
本で何度も見ているけれど
原画の色の美しさ、
線にこめられた小さいものへの愛情・・・・・・いつまでも見入っていたくなった。
販売のブースへ行くと、
『むしむし探し隊』は、書籍、虫の刺繍のボタン、絵葉書、虫バッチ、虫を彫ったガラスのお皿などなど
多彩な品ぞろえ。
池田清彦さん指導による、明治時代の貴重な虫雑誌『昆蟲世界』データベース化プロジェクトの展示も。
その隣は、大人気の虫てぬぐいをはじめ、
どの催しでも売り切れ続出のみのじさんのブース。
イモムシの顔をプリントしたバッチはいくつも欲しくなる。
日本昆虫協会の川上洋一さんの書籍売り場。
新刊の『道ばたのイモムシ ケムシ』は早々と売り切れた。
川上きのぶさんの陶器。
シャクガマグカップは、私ももってます~。
リアルゾウムシが入ったプラスチックのブレスレットやアリ、ハチ模様のカメラストラップ、
などなど、中山珊瑚のオシャレな虫セレクトショップ。
ここも売り切れ続出。
すてきにディスプレイされた宇佐美朋子さんの虫陶器。
竹上妙さんの木版画布バッグは私も買いました。
そして販売ブースの中央、大きなテーブルには、、
鍋嶋通弘さん、浅見雅信さん、川崎利明昭さんによる「切り紙三人衆」の
立体切り紙の虫とジオラマ。
うわー、これが切り紙でつくられているなんて!信じられん。
浅見さんの切り紙には詩情があふれている。
川崎さんのホタル、買いました。
なんと実物大。ピンセットをつかって折ったそうです。
ずらりと並んだ迫力のハナムグリは鍋嶋さんの作品。
私はオトシブミの作品を買いました。
壁際の低い棚には、川上多岐理さんセレクトの華麗な蛾の標本が並ぶ。
多岐理さんの蛾友がつくってくれた
マイ・ベストスリーの標本も。
そしてその奥の空間から釣り下がっているのは
あっという間に売り切れてしまった宇佐美さんの虫クッション。
展示をみたり、買い物をしているうちに、
トークショーの時間となりました。
6人のパネラーに、ぎっしりの聴衆。
熱気でエアコンが効かず、すみませんでした。
聴衆そっちのけで、盛り上がるパネラーたち。
このメンバーで話すのは、楽しすぎる。
『むし探検広場』『昆虫エクスプローラ』園長川邉さんはさすがの人気。
自己紹介のときにはファンから拍手が。
「ボケボケの写真で虫の名前を知りたいという投稿には、どう対処するんですか?」など
川邉園長に質問が飛ぶ。
「鮮明でなくても、推理したり、想像したりするがけっこう楽しくもあるのです」という
あたたかくやさしい園長さんの話をきいて、今までに増して「むし探検広場」が
好きになりました。
メレ子さんは、ニュースレターに記事を寄せているチョウ保全協会編集の傑作チョウ図鑑、
『フィールドガイド 日本のチョウ』の紹介と、
もうすぐ行くマダガスカルで見たい巨大な蛾の話をしてくれました。
メレ子さんのマダガスカル旅行記、楽しみです。
兵庫県赤穂からはるばる駆けつけてくれた有吉さんの、
虫飼育のプロならではのお話に、みんな興味津々。
ドラマやテレビ番組に、虫を貸し出すという珍しいお話も。
時事通信社の昆虫記者 天野さんは、
虫の話をしだすと止まらない人。
ベトナムなどへの家族虫さがし旅行や、
虫さがしのコツの話を熱演して怪人ぶりを発揮してくれました。
そして、小学生のときから蛾に魅せられた多岐理さんは、
国内で約250種のチョウに比べ、
6500種と種類の多い蛾の深い魅力について語ってくれました。
左から天野和利さん、
有吉立さん、
鈴木海花
メレ山メレ子さん、
川上多岐理さん、
川邉透さん、
の豪華パネラー陣。
写真を手に、終始熱弁をふるってくれた天野さん。おつかれさまでしたー。
そして、会場が狭いためにマイクを使わなかったので
後のほうの席の方は、話が聴きにくかった、と後で知りました・・・・・・。
ほんとうに、申し訳ありませんでした。
熱気むんむんのトークショーの後は、
鍋嶋さんの指導による、立体切り紙ワークショップがはじまりました。
きょうの課題は、チョウ、、カミキリムシ、そして最も難しいカブトムシ。
わき目もふらず一心に切りまくる参加者のみなさん。
川邉園長と有吉さんも、切る、切る、切る・・・・・。
有吉さんは、アース製薬の飼育棟に、虫の切り紙を展示したい、と真剣。
ちょっと廊下に出ると、
そこには、虫好きな小学生の絵。
これは、親友の夕昇くんが描いて送ってくれました。
会場では、たくさんの方がお声をかけてくださり、
ほんとうに、ありがとうございました。
なかには、こんなすばらしい虫写真アルバムを見せてくれた小学生女子も!!!
どっしりと厚いアルバムには、虫の写真がいっぱい。
*お願い:このアルバムをつくられた方に、連絡を取りたいと思っています。
もしよろしければ、mushimezuru@hotmail.co.jpまで、メールをいただけたらうれしいです。
そして、この後もうひとり、忘れられない虫大好き少女に出会うことができました。
その話は・・・・・・次回ゆっくりしたいと思います。
閉会が近づいたころ、びっくりなことに、
会場のアーツ千代田3331のスタッフの方が、次々と見に来てくれました。
毎日たくさんの展覧会やイベントが開かれるけれど、こんなイベントは珍しいと。
全く知らなかった世界を見せてもらいました、という言葉がうれしかった。
椅子が足りない、間仕切りをもう一台貸して、ライトも欲しいんですけど・・・・
と、つぎつぎと繰り出される無理なお願いを聞いてくださったイベント担当の戸倉さん(会場にゴキブリやいろんな生き虫がいたのには、
ちょっとひるんでいらっしゃいましたよね)はじめ、スタッフのみなさん、
ほんとうにお世話をおかけし、ありがとうございました!
展示、販売、トークショー、ワークショップにご参加くださったみなさん、
そして、ご来場くださったたくさんの虫好きのみなさん、
みなさんでいっしょにつくった、楽しい『虫愛ずる一日』でした。
心より、お礼申し上げます。
*当初予定していました『虫愛ずる一日』outdoor編については
追ってお知らせしますので、いましばらくお待ちください。