赤穂にあるアース製薬生物研究部飼育棟の飼育員 有吉立さんから
『きらいに なれない 害虫図鑑』が届きました。
彼女から本を出すとはきいていたのですが、読み始めると・・・
止まらない面白さ!
実験用に飼育している虫にほかの虫が発生してしまっても、
肝心な虫を殺してしまわないよう、虫ケア商品(殺虫剤)は使えない、というとこでは笑ってしまった。
赤穂のアース製薬飼育棟には何度も伺ったことがあるので、そのときのことを思い出しながら一気読み―といっても、中身が濃いのでけっこう時間がかかったのですが。
有吉さんとは数年前の8月、赤穂でいっしょに虫さがししたことがありました。
アース製薬社屋の前は海、そして後ろは山で、虫がたくさんいる環境。
本にも会社の周辺で、飼育用の虫を採集する話が出てきます。
毎年200件以上の見学依頼があるという人気ぶりの飼育棟。
『害虫図鑑』にもそのいきさつが出てくるが、棟内展示の写真はすべて有吉さんの撮影。
飼育棟の有吉立さん。
このとき見せていただいたハテナゴキブリ、というGの一種(日本にはいません)。
毎年12月に行われる「虫供養」にお邪魔したことも。
地元のお寺で30年前から行われている自然発生的な年末の行事で、
小雪の降るなか、70名も参列した社員たちが厳粛な雰囲気のなか、ひとりひとり焼香していました。
蚊やダニに刺されることなくフィールドを歩けるのも、このみなさんのおかげです。
フィールドにダニが増えてきた昨今、私も今年はディード入りの強力サラテクトのお世話になっています。
『害虫図鑑』(幻冬舎刊 1200円+税)
近日発売です!